守る.05 ページ6
.
そんなこんなでスーパーにやって参りました。一週間の改装工事の後だから中は凄く綺麗だった。
沢乃に付き合わせるのは申し訳ないんで勿論帰ってもらいました、すまぬ。
ポアロといえば安室さんだけど……まだ働いてない時とか？まぁけどトリプルフェイスじゃ忙しいよね
『見たかった…』
会ったら会ったでコミュ症発揮して何も喋れなさそうだけど。人見知り、の方が私の場合正しいのかな？
今日の夕飯は焼きそばに決まりだな、安いしなんか野菜の特売やってるし。食べたいですしおすし
___父「お酒飲みたい、な」___
そうだ。
昨夜父が言っていた事を思い出す。本人は仕事中で無意識だったのかもしれないけど確かにそう言っていた。母と弟が亡くなって以来、父は酒を飲んでいない
『買っていってやるか』
少し自慢げにお酒のコーナーへ足を運ぶ。ワインなんて選べんので取り敢えず缶のビールでも…
二十歳超えてるし？お酒買えちゃうんだなーこれが。
19の私じゃ買えなかったんだけど…あ、待って？もしかしてさ前の私と今の私の年齢足したら____
やめよう。
考えちゃいけない。
「どうかしましたか？」
ふっと後ろから声がしてばっと振り向く。妙に落ち着くその声は私が何度も聞いた____
「すみません、一人で百面相していたのでつい気になってしまって…何か困り事ですか？」
は？赤井さんじゃん。
…赤井さんじゃん(二回目)
勿論、沖矢昴in赤井秀一なんだけど、もろ赤井さんじゃん。きゃーハイネック！着てる！
あれか。推しだからもう雰囲気だけで分かっちゃう系なんだろうか、なんて呑気な思考を巡らせる。
『だ、大丈夫です。お酒初めて買うので…』
だ、ってなに。めっちゃ声裏返っちゃったじゃん。緊張しまくった小学生の頃の私だよ完全に。普通に恥ずかしい。
それを聞いた赤井さんこと沖矢昴はにこりと笑って「そうでしたか」と返してきた。
「良ければ一緒にお選びしましょうか」
『は、え、え？』
「私も丁度買おうと思っていたので」
知ってるよ。あんたバーボン買おうとしてんだろ！すき！！…おっと、推しに軽率に好きとか言ったらダメだわ。
その代わり、私はそれに頷いて沖矢昴の跡を着いて行った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1158人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 紗奈さん» 大変長らくお待たせしました！この先も楽しめる様、更新頑張りたいと思います！ (2020年5月1日 18時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - てにゃんにゃんさん» ありがとうございます！作品を好んで見てもらえる事、嬉しい限りです。更新頑張っていきます！ (2020年5月1日 18時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - KAZUKIさん» 安室さんの尊さにはいつも驚かされます…降矢零という人物がもう無意識のうちにイケメンばら撒いてるので困ったモンですほんと。更新頑張ります！ (2020年5月1日 18時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 最新楽しみです！ (2020年4月26日 19時) (レス) id: 0bf5c2ae4b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：零
| 作成日時：2020年1月18日 16時
