コナン君だけお引き取り下さい。II【沖矢昴】

37___優しさ ページ23

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『昴さんの作る朝ごはんは健康的なんですね』

沖「おや、自炊なさらないんですか？」

『知ってる癖に』

沖「何のことでしょう」



にっこりと微笑んでくるあたり確実にコナン君から話は聞いてるね、性格の悪い人だまったく。

昴さんは「今度は料理教えますね」と、必ず、なんて言葉を付け加えて私を見て再び笑った。




最早馬鹿にされているとしか思えない様なその動作と笑顔に心底腹が立ってきてしまうのだがいちいち反応していては多分一生終わらない。


沖「今日のご予定は？」


そう言った昴さんは空になった私のティーカップに紅茶を入れてくれた。





『今日は少年探偵団達と気晴らしに遊ぶんです。コナン君に誘われてしまって』

沖「それじゃ行かなくてはなりませんね」

『コナン君じゃ逃げられませんよ』

沖「それもそうですね」






本当に、あのコナン君に捕まってしまってはどんな子でも逃れられまい。


まぁ、今日の遊びのお誘いは主に探偵団達から無理矢理コナン君に頼んだ感が強そうだけど…

暇だしいっか。




沖「……昨日の事は、もう大丈夫ですか？」




不意に聞こえた昴さんの優しい口調。いつも優しいのだが、その時だけは妙に落ち着いた様に聞こえたから私も変に緊張してしまった。



『あ、えと、まぁ…一先ず、子供達の様子を見てからですかね』

沖「つらかったら言ってくださいね」




え、なんで優しいんですか昴さん。すき。

ありがとうございます、と適当に返して朝食を食べる。やっぱり美味しくてちゃんと朝食は食べようと決意した今日この頃である。

「いえ」と短く返した昴さんは少しだけ不安そうに笑いながら珈琲を飲んでいた。




昴さんの方こそ、なんかとんでもなく大きな悩み抱えてそうなんだけどな。


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どうも作者です！

【名探偵コナン】原作は死んでも守れ。
新作になります、
ギャグ…になるんだろうか？赤井さん予定のお話です！良ければ是非こちらも！

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