▽兵士の期待 ページ7
.
『では、これより一つ目のグループの面接を始めるよ。気楽に答えてくれればそれで構わない。
あと、嘘はバレるんで、よろしく』
ただっ広い部屋の真ん中に座らせられた新兵の顔は人それぞれ。
ひとグループ五人構成×5グループ。
計25人…。
ある者は顔を強張らせて、
ある者は期待の眼差しを此方に向けて__
一番左の子なんか、
感情の変化が早過ぎて表情を読み取れない。
syp「では、最初はこの軍の入隊動機を一人ずつ」
『名前も宜しくね』
syp「まずは、右から」
私がこの軍に入った理由は…と。
なんだったか。
この軍にした理由。
特に無かった気もするが、
私の場合単に応募したら受かった、とかそういう中身の無いものだった様な…
少なくとも、今目の前で真面目に語る兵士の様な理由は無かった。
「動機としては、正直に言えばこの軍の強さに憧れて____」
『強そう、君』
「自分は代々この家系で___」
『自分で道決めないのか』
「わ、私は…戦場が__」
『興味で来たのかい』
とまぁ、理由なんてこんなもんで。
私よりよっぽど凄い。
四人目に座る子は、
先から黙って此方を真っ直ぐに見ている。
溢れ出る自信オーラというか…周りの子とは少し違う気もする。
赤色の瞳とばちっと目があって『次、どうぞ』と
言えば軽く礼してから立ち上がった。
「___この国の情勢に、興味があったので」
そこだけは何故かはっきりと耳に残った。
ちらりと手元の資料を見れば、
"
と綺麗な字で書かれた名前。
東の方の国の子だろうか。
成る程、しっかりしてるタイプの子かな？
礼儀が人一倍なっている様な気がする。
そして最後の子の自己紹介が終わり、
一斉に此方へ視線が集まる。
そんな顔しなくても、
『よし、君ら五人。
____この軍の新兵として迎え入れよう。
おめでとう。採用、だよ』
ぱっと顔を輝かせた新兵数人。
隣のショッピ君に目をやれば「下がっていいですよ」と敬語を使って丁寧に指示を出した。
『この調子で全員採用しようか』
syp「ちゃんと見てくださいよ」
.
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零(プロフ) - kouboukunさん» ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！多分は基本的に危なそうだな…という勝手な想像に共感してくれている様で何よりです…()これからも更新頑張ります！ (2020年5月24日 18時) (
レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
kouboukun(プロフ) - なんかこれを見て思いました・・・。総統の多分は危ない多分ですね(*´▽｀*)面白かったです！すごく夢中になって読める小説だし、奥が深くて、好きです！（突然の告白。）これからも更新頑張ってください！！ (2020年5月20日 16時) (レス) id: 6b5d77f9d6 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - seruharu217さん» syp君についてはまだ出て一話目ですので、情報量が少なかった様ですみません…次の話辺りからもう少し詳しくするつもりですので、その際分かるかと…！（質問に添えていなかったら申し訳無い）ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！頑張ります！ (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます！今や社会はその話題で持ちきりですしね…無事元の暮らしが出来る事を祈るばかりです。今後も面白い作品に出来る様、更新頑張っていきます！ (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
seruharu217(プロフ) - あの、すみません。ショッピ君ってどんな立場ですか？二人いる感じなんですかね・・・？このお話は好きです！更新頑張ってください！ (2020年5月13日 17時) (レス) id: e769def405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年3月15日 14時
