▽上官とその部下 ページ5
「この人なんかどうすか」と横から資料を投げられてそれに目を通す。
結局、この生意気な部下に負けたのは言うまでも無い。指揮官室にズカズカ踏み込んでこれるのお前くらいだよ、ショッピ君。
珈琲を淹れてやれば普通に礼を言われ、
無駄に静かなテンションに調子が狂う。
『うん、良いかもしれないけど…、
狙撃が雑魚っぽいねぇ』
syp「んな事言ってたら終わりませんよ、一生」
『いーや、雑魚だね。君と比べたらその新兵はミジンコにも満たない』
syp「俺が基準なんすか」
呆れ顔で次の資料に手を伸ばすショッピ君。
仕方ないじゃないか。
そこそこの給料で雇うんだから、
それなりに有能な使える奴を選ばないと。
あーぁ、こんな面倒な仕事引き受けるんじゃなかった。今度上官の靴にでも画鋲入れとこ。
『一先ず、一人は決まったからね…』
syp「へぇ…」
少し肩を揺らして、
私の手元にある一枚の資料を覗くショッピ君。
syp「いかにも、って感じっすね」
『そうだね。
syp「…ですね」
危険人物を招きたくはないが人手、強い戦力が欲しい欲望には逆えまい。
きちっと軍服を着て、緑の瞳を覗かせるその資料に乗る顔を見る。
…戦闘能力の鬼か
どこか見覚えのある顔に不信感を持ったが、
その時はその時だ。
syp「あと数十枚は適当に決めません？」
『どうやって』
syp「…くじ引きで、とか」
『馬鹿かい君は』
この軍の強さを運に任せろってか。
無理無理。
お先真っ暗。
そんなもの滅んでしまえ。
あとは適当に、
私がピックアップした奴らの中から決めて
残りは筆記の試験の方から決めた。
どうやら新兵は明後日から来るらしく、担当は勿論私。そしてまぁ、あと一人は決めてくれとの事なので
『ショッピ君、嬉しいお知らせ聞きたい？』
syp「遠慮しときます」
『何と、新兵育成の指揮官補佐にショッピ君が選ばれました』
syp「辞退で」
二本目の煙草に手をやって、手をひらひらさせて断るその姿勢が上官に向けるものなのかもう分からない。
『改めてよろしくね、ショッピ君』
syp「…仕方ないっすね」
嫌々言いつつ頷いてくれるあたり、
それなりに彼も優しいらしい。
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零(プロフ) - kouboukunさん» ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！多分は基本的に危なそうだな…という勝手な想像に共感してくれている様で何よりです…()これからも更新頑張ります！ (2020年5月24日 18時) (
レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
kouboukun(プロフ) - なんかこれを見て思いました・・・。総統の多分は危ない多分ですね(*´▽｀*)面白かったです！すごく夢中になって読める小説だし、奥が深くて、好きです！（突然の告白。）これからも更新頑張ってください！！ (2020年5月20日 16時) (レス) id: 6b5d77f9d6 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - seruharu217さん» syp君についてはまだ出て一話目ですので、情報量が少なかった様ですみません…次の話辺りからもう少し詳しくするつもりですので、その際分かるかと…！（質問に添えていなかったら申し訳無い）ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！頑張ります！ (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます！今や社会はその話題で持ちきりですしね…無事元の暮らしが出来る事を祈るばかりです。今後も面白い作品に出来る様、更新頑張っていきます！ (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
seruharu217(プロフ) - あの、すみません。ショッピ君ってどんな立場ですか？二人いる感じなんですかね・・・？このお話は好きです！更新頑張ってください！ (2020年5月13日 17時) (レス) id: e769def405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年3月15日 14時
