▽月を背に立つ青色に ページ31
頭上で行われる会話を黙って聞く事数分。
男とトントンの話に決着が付いたらしい。ちな、男の仕事が明日から倍になるそうだ。ふぁいと。
ut「ごめんなぁAちゃん。悪気は無かったんよ?ただ思った以上に反応が可愛くてつい…」
tn「つい、で済まされる問題か??あ???」
ut「や、ほんまにすんませんでした」
ガチトーンで耳に響いた謝罪の声。先程見せた殺意と青色の瞳が嘘の様に柔らかいものに変わった。
驚愕する私を差し置いて進む会話にまったくついて行けていないのは許して欲しい。
要約すると、私の善悪を一応把握しておきたかったというこの鬱という男の独断らしい。
この時間帯に外を歩いてた理由は言えないだとか…
ま、興味無いんすけどね
ut「…あ、お詫びに今日僕の部屋で寝てええよ」
tn「却下」
gr「却下だ大先生」
ut「グルちゃんまで…いや、ちゃうで??僕の部屋シャオちゃんとゾムと近いから万一何かあってもすぐ対処出来るやろ?」
手をひらひらとさせて苦笑いをする青色をよそに、総統が少し私に目線を向けてから「一理あるな」と。
一瞬小さくガッツポーズしていた大先生という男は気にしないでおこう。
多分幻覚かなんかだ。
あ、トントンが粛清剣に手を掛けてるから割と幻覚じゃなかったり…?
tn「あ、けどゾムならまだ帰ってきて無いんとちゃう?」
gr「…そうだったな。なんで連れ帰って来なかったんだトン氏」
tn「あんたが勝手にAと脱走なんてするからやろ、今頃脅威振るっとったりしてなぁ」
gr「洒落にならん」
ゾム…とやらは、結構問題児なんだね凄い(小並)
眉間に皺を寄せて深く溜息を吐いた総統は、腕を組んで数秒考え込んだ後ひとつ頷いた。
gr「まぁアイツなら何とかなるだろ。
大先生、"今日だけ"Aを泊めてやれ」
ut「任せろ!!!!!!!!」
tn「毎度返事だけはええな…。Aもなんかあったら、近くの兵に声掛けてけよ?」
ut「僕の信頼無さすぎて泣きそ」
日頃の行いだ、と口を揃えて二人が言ったのは言うまでも無いだろう。
1485人がお気に入り
「wrwrd」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
零(プロフ) - kouboukunさん» ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです!多分は基本的に危なそうだな…という勝手な想像に共感してくれている様で何よりです…()これからも更新頑張ります! (2020年5月24日 18時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
kouboukun(プロフ) - なんかこれを見て思いました・・・。総統の多分は危ない多分ですね(*´▽`*)面白かったです!すごく夢中になって読める小説だし、奥が深くて、好きです!(突然の告白。)これからも更新頑張ってください!! (2020年5月20日 16時) (レス) id: 6b5d77f9d6 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - seruharu217さん» syp君についてはまだ出て一話目ですので、情報量が少なかった様ですみません…次の話辺りからもう少し詳しくするつもりですので、その際分かるかと…!(質問に添えていなかったら申し訳無い)ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです!頑張ります! (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます!今や社会はその話題で持ちきりですしね…無事元の暮らしが出来る事を祈るばかりです。今後も面白い作品に出来る様、更新頑張っていきます! (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
seruharu217(プロフ) - あの、すみません。ショッピ君ってどんな立場ですか?二人いる感じなんですかね・・・?このお話は好きです!更新頑張ってください! (2020年5月13日 17時) (レス) id: e769def405 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:零 | 作成日時:2020年3月15日 14時