▽タイムリミット ページ18
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『うんうん、流石私の育てた兵士。相変わらずガバガバな守り方をしてくれてる訳だけど…、』
これはちょっと想定外といいますか。
総統の鎖を外して牢から出し、一先ず城の外へ出るのは簡単だった。この国の兵士の配置は私も携わっていたからその点においては上官に感謝だ。
だとしても、
まさかここまでゆっるゆるの守り方だとは…。
門兵、酒飲みながらとか舐めとんのか貴様。
gr「…貿易トップの国がこの有様とは」
『痛いところ突くな、仕方ない。上があれじゃ下もこれで当然さ』
gr「いくら酒に酔ってるとはいえ、どう切り抜けるんだこの場所を」
門兵をゆるく指差した総統は私に向かってそう問うた。頬に流れていた赤色の血は、すっかり止まっていて掠れたまま乾いている。
腹いせ程度に蹴り飛ばしておけばそれで良いのだが、
パワハラとか気にするタイプなので。
それはやめておきます。
総統の右腕を引いていつもの様に歩いて行く。
『普通にしていてくれ』
総統にだけ聞こえる様にそう言った後、
腕を引いたまま門兵の前まで歩く。
此方に気づいた門兵は一瞬固まった後、私を見るなり驚く程の素早さで背筋を伸ばして一礼した。
「A、し、指揮官殿‼どうなされましたか！」
「馬鹿ッ、お出かけに決まってんだろ‼酔ってんじゃねェよ‼」
「お前もだろ‼」
『…いいよ、そのまま飲み続けて貰って。
客人を送るだけだ。
君らもご苦労様。私の部屋にまだ開けていない洋酒があるから、仕事終わりに飲んでいいよ』
どうせもう戻らない部屋だし。
上官に何かの祝いで貰った洋酒は一度も開ける事なく、鑑賞用として部屋の隅に置かれていた。
ちゃんと管理していないから味が飛んでいるかもしれないけれど。
「ハッ‼気をつけて行ってらっしゃいませ‼」
お前はどこの執事だよ、と突っ込みたくもなるが酒を飲んでいる姿を見た時点でその気力はもう無い。
今は夕方の十七時を回っているから、
この門兵がいなくなるのはあと数時間は稼げる。
それまでに国から出てしまえば余裕ってもんだ。
せいぜい怒られて君ら門兵の首は飛ぶだろうけど。
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零(プロフ) - kouboukunさん» ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！多分は基本的に危なそうだな…という勝手な想像に共感してくれている様で何よりです…()これからも更新頑張ります！ (2020年5月24日 18時) (
レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
kouboukun(プロフ) - なんかこれを見て思いました・・・。総統の多分は危ない多分ですね(*´▽｀*)面白かったです！すごく夢中になって読める小説だし、奥が深くて、好きです！（突然の告白。）これからも更新頑張ってください！！ (2020年5月20日 16時) (レス) id: 6b5d77f9d6 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - seruharu217さん» syp君についてはまだ出て一話目ですので、情報量が少なかった様ですみません…次の話辺りからもう少し詳しくするつもりですので、その際分かるかと…！（質問に添えていなかったら申し訳無い）ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！頑張ります！ (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます！今や社会はその話題で持ちきりですしね…無事元の暮らしが出来る事を祈るばかりです。今後も面白い作品に出来る様、更新頑張っていきます！ (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
seruharu217(プロフ) - あの、すみません。ショッピ君ってどんな立場ですか？二人いる感じなんですかね・・・？このお話は好きです！更新頑張ってください！ (2020年5月13日 17時) (レス) id: e769def405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年3月15日 14時
