▽月を背に立つ青色に ページ29
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あのグルッペン総統の寄り道から早半日以上。時刻は二十二時過ぎといったところか。
いよいよ我々国に一歩入って、国の中心部にある大きな城の門まで来る。
やべぇよ…殺されないか私(震え)
総統閣下が帰ってこられた、という事実だけで国中騒ぎになるから発表はまた後日らしい。その為に裏門からひっそりと入っていく。
総統の嬉しそうな顔は見逃さなかった。
『私が言うのもなんですが…裏の門兵には言って良かったんですか？』
gr「アイツらは口が硬いからな。万一何かあったらすぐに分かるさ、うちにも優秀な監視係がいるんでね」
そう言うとそっと門の見えない位置を指差した総統。
そこに監視用のカメラがあるらしく、常に誰かが見張っているらしい。
じゃぁ今総統が帰ってきてるのも見られてるのでは？と思ったが、「死角になっとるから大丈夫やで」とトントンの一言。
tn「…って、何で敬語になってんねん」
『こっちが素ですよ、』
gr「育ちが良いんだな。流石…指揮官様ともなれば、他とは違う」
『嫌味ですか』
gr「冗談だ。だから拳を下げろ」
我々国軍の上位の人間だけが知る監視カメラの死角。
幹部以下の人間は知らない様で…
裏門といえど、城自体がかなり大きいのでとても大きい。この仕切りを無断で立ち行ったら一体何秒で殺される事やら…
一人考えた想像を飛ばすべく深呼吸をして前を歩く総統の後を追う。
横にはしっかりトントンがいて、逃げる事など出来そうにない。まぁもうそんなつもりは毛程も無いが…
「んー…?可愛い子が一人で危ない、って…言おうと思ったんやけど、」
不意に後ろから聞こえた声。
微かな殺意と共に漂ってくるのは灰色の煙。
ゆっくりと後ろを向いて、自分が来た道を振り返る。
あるのは通った門と青色の瞳を覗かせる男。
裏門を通っても鳴らぬ警報音。幹部以下の人間は知らない道を当然の様に歩いて、一定の場所で立ち止まった男はポケットから片手を出してひらひらと手を振った。
「お帰り、グルちゃん…?」
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零(プロフ) - kouboukunさん» ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！多分は基本的に危なそうだな…という勝手な想像に共感してくれている様で何よりです…()これからも更新頑張ります！ (2020年5月24日 18時) (
レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
kouboukun(プロフ) - なんかこれを見て思いました・・・。総統の多分は危ない多分ですね(*´▽｀*)面白かったです！すごく夢中になって読める小説だし、奥が深くて、好きです！（突然の告白。）これからも更新頑張ってください！！ (2020年5月20日 16時) (レス) id: 6b5d77f9d6 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - seruharu217さん» syp君についてはまだ出て一話目ですので、情報量が少なかった様ですみません…次の話辺りからもう少し詳しくするつもりですので、その際分かるかと…！（質問に添えていなかったら申し訳無い）ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！頑張ります！ (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます！今や社会はその話題で持ちきりですしね…無事元の暮らしが出来る事を祈るばかりです。今後も面白い作品に出来る様、更新頑張っていきます！ (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
seruharu217(プロフ) - あの、すみません。ショッピ君ってどんな立場ですか？二人いる感じなんですかね・・・？このお話は好きです！更新頑張ってください！ (2020年5月13日 17時) (レス) id: e769def405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年3月15日 14時
