コナン君だけお引き取り下さい。【沖矢昴】 (ページ10)

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沖「どうも、沖矢昴と言います。貴女は……？」

『睦月Aです』

軽く会釈すればコナン君が「お前ら花火は？」と声を上げた。あぁ、花火…

元「もう最後だから線香花火しようぜ！」

光「そうですね！なら蘭さん呼んできますよ」

灰「それなら私とこの人で呼んでくるわ。
行きましょ」

『哀ちゃん、私はAだよ』

沖矢さん顔こっわ。いや、全員怖かったわ。

なになに何で……？お裾分けされるのそんなに嫌なんだろうか哀ちゃん。元太君もまたって言ってたからレパートリーに飽きたのかな？

……って、そんな新婚夫婦の悩みみたいなのでは無いか、

灰「ねぇちょっと、聞いてるの？」

『えっ、あ、はい』

不意に腕を強く引かれてその場にしゃがみ込む。

灰「あの沖矢昴って男に気をつけて。
……江戸川君が言うには悪い人じゃないらしいけど

一応、ね。
貴女綺麗だから」

それだけ言って哀ちゃんは家の中に消えていった。待って待って。今褒められたよ哀ちゃんに。

小学生の言うことにいちいち喜ぶ程私も子供じゃないんでね。

『そりゃどうも』

それだけ言って哀ちゃんの跡を追う。
家の中はもっと実験道具とかで溢れかえってるのかな、とか思ったけどそこまででも無い。

灰「あぁけど、
貴女綺麗、ってより格好いいって方が合ってるのかしら」

『うん？』

灰「失礼だけど、
私貴女を初めて見た時男だと思ったから」

『そりゃまた…とんだ勘違いだこと』

まぁこの黒髪ショートヘアのせいで極偶に間違えられることはありますけれども。高校の時とか女子に告られちまった事ありますけれども。

高校生の頃とか制服見りゃわかるだろ…
スカートだったよね？私。目に補正でも掛かってだんだろうか。

『蘭ちゃん、線香花火やらない？』

蘭「へ？…あ、Aさん！
わざわざ呼びに来てくれたんですか？」

『お礼は子供たちにどうぞ』

机の上を見ればそこには教科書とノートが沢山。
「テストなんです来週」と笑った蘭ちゃんは、椅子から立ち上がった。

ふぅん、テスト……

.

※文字数ェ……