コナン君だけお引き取り下さい。【沖矢昴】 (ページ8)

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小学一年生なんだろうかこの子たちは。私なんかよりよっぽど冷め切っているこの二人。

江戸川コナンと灰原哀。

江「Aさん、バイトは大丈夫なの？」

『うん。今日は非番』

江「そっか！」

相変わらずの空返事だことで何より。

興味なさげな返事がこんなに嬉しいと思ったのは今日が初めてだ。
二人に連れて来られたのは"阿笠博士"と呼ばれる人の家らしく……庭には大量の花火と子供達が。

「あ！おっせぇぞコナン！」

「待ちくたびれましたよ！」

「哀ちゃんもコナン君もおかえり！」

　

そうだよね。やっぱ一年生はこうでなくっちゃ。

声を発した順に、
元太君、光彦君、歩美ちゃんと言うらしい。
元気いい自己紹介の後、丁度家の中から出てきた大人一人と高校生くらいの女の子。

阿「どうも、新い…今日はコナン君がお世話になったそうで」

『あぁいえ。強盗事件の後だったので、
……保護者がいないのかと心配しまして』

この人が阿笠博士というらしい。すっごい博士感。

蘭「はじめまして！毛利蘭っていいます
貴女が…コナン君の言ってた女の人ですよね？」

『Aです。
……毛利って』

蘭「はい！父が探偵をやっていて、」

彼女が毛利小五郎の娘さんってわけか。

可愛いな…なんだろう、コナン君の周りの顔面偏差値の高さが否めない。

歩「Aお姉さんも花火やろー！」

『おーけーおーけー、わかったから元太君は火の付いた花火振り回さないでね』

元「あ、悪ぃ悪ぃ」

光「悪いじゃないですよ元太くん！ちゃんと謝ってください、」

『光彦君偉い』

それぞれの性格をなんとなく把握したところで、遠目に私達を見ている完全に保護者側のコナン君と哀ちゃんが視界に入る。

ちょっとー、君たちも子供だろー
花火片手にはしゃいでるおねーさん冷めちゃうでしょうが。

歩「Aお姉さんは何の花火が好き？」

『割とどれでも……じゃなくて、線香花火かな』

光「いいですね！なら線香花火をやりましょう！」

元「それもいいけどよ、線香花火って最後にやるもんだろ」

元太君それな。
ご家庭によると思うけど。

「それもそうですね！」と光彦君が持ってきたのはヘビ花火。流石小学生、切り替えの速さが凄い。
ヘビ花火なんてやるの久々……っていうか花火自体久々なんだけど。

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