19___刑事の二人 ページ38
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佐「久しぶりね」
『そうですね、出来ればプライベートで安全に平和に会いたかったです』
高「……ま、そうはいかないよね」
「はぁ」と短くため息を吐いた高木刑事はシートベルトをぎゅっと握って苦笑してみせた。
喫茶店の中から見えたこの二人を無視する訳にもいかず車の方へ近寄ってみれば、
案の定この近くで通り魔だとかなんだかで見回りに来たらしい。
へぇ、怖いね(小並)
高「Aさんは何故ここに?」
『あそこの喫茶店に』
高「…やっぱり美味しかったかい?」
少し興味ありげに聞く高木刑事。
…あ、そっか。
成る程、佐藤刑事と来たいんだね。青春してるな。
高木刑事優しいもんねふぁいと。
美味しかったですよ、と返事を返せばぱぁっと効果音がつきそうなほど顔を輝かせた高木刑事。可愛い。
「何二人でこそこそ話してるのよ」
とか言ってる佐藤刑事も可愛い。
『佐藤刑事には内緒ですかね』
「なによそれー」と頬を膨らませた佐藤刑事を宥める高木刑事頑張れふぁいと。
佐「けど、一人で来たの…?」
『まさか。
私は昴さんと…って、あれ?』
佐「何々?彼氏でも出来たの?」
『今すぐタイヤパンクさせてあげましょうか』
佐「捕まるわよ」
『洒落にならない』
昴さんがいない。いやまぁ、いなくて良いんだけれども。駐車場をぐるりと見回せば、少し遠くに見覚えのある車が見えた。
…車あったんかい
もしかして、わざわざここに車置いて私が一緒に喫茶店に来る事予想して尾行してたのか?
うそじゃん。なにそれ。
彼はストーカーか何かの類なの…かな?
『それじゃ、待たせてるんで』
佐「はーい、楽しんでね」
高「あんまり待たせすぎると愛想尽かされちゃうかもよー」
『あははー、高木刑事それブーメラン』
私の返しに少し面食らった様な顔をした高木刑事。
私は二人に手を振って、
昴さんの乗る車へと駆けた。
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加奈 - 関係無いけど。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - カッコイイな〜。モテるだろうな〜。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 探偵ってカッコいいからな〜。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2019年11月23日 20時