コナン君だけお引き取り下さい。【沖矢昴】 (ページ27)

今日:23 hit、昨日:107 hit、合計:804,011 hit

12___疑問ページ27

江「ど、どうしたのAさん」

いきなり走ったもんだから、コナン君も私も息が上がっている。対して沖矢さんは「大丈夫ですか」といつもの薄い笑みを張り付けて笑う。
いや、疲れろし。

『本当に、
怪盗キッドがいると思って男子トイレ行ったんだけど。いなかったから、』

江「あぁ……」

『無意味に入ったら犯罪だと思って』

江「キッドがいてもいなくても良くないけどね。
まぁ、僕たちだけだったし」

それでいいのか探偵よ。

秘密にしてね、と笑って返せばにこりと笑って頷くコナン君に感謝しきれない。
けれどこれがいつか倍になって返ってくるんだろうな(遠い目)絶対そうだよね。ただで見逃してくれる訳がない。
仮にもこのコナン君が。

沖「戻りましょうか。
キッドもいませんし、宝石は無事なようなので」

ええそうですね。

沖矢さんが手を差し出してくれたが、それに気づかぬフリをして一人で立ち上がった。これ以上借りを作るのはちょっと…

お気持ちだけで十分です沖矢さんとコナン君
だからしょんぼりしないでくださいマジでほんとに。

…私が悪かったから。ね？

.

それから解散して、それぞれの帰路に着く。
なんだか災難な日だったな。

蘭「Aさん！」

『蘭ちゃんだ、』

蘭「今度勉強教えて頂く時に、お礼も兼ねて喫茶店行きませんか？」

園「超絶イケメンがいるんですよ！
Aさんの運命の出会いがあるかもだし！」

『余計なお世話だよ園子ちゃん…』

喫茶店に行く事自体は構わないからそれに了承をして、出会いの件はまたいつかと言う事で。

ていうか出会い求めてないですし園子さん。

「それでは！」と喜んで帰って行く蘭ちゃん達を見送って自分も帰路につこうと____

沖「夜遅くに女性一人は危ないですので、
僕が家までお送りしますよ」

江「心配だから僕も行く！」

『わぁ紳士』

微塵も思ってないけど。

沖矢さんまだしも小学生に送られるってなんぞ？
むしろこっちが送り届けたいくらいなんだが、あと蘭ちゃんと毛利探偵…ちゃんと保護者しろし。

沖「さ、行きましょうか」

行くも何もあんた私の家知らないだろ…

江「あそこのマンションでしょ？」

いや、何でお前さんは知ってんねん。

.