コナン君だけお引き取り下さい。【沖矢昴】 (ページ16)

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沖矢さんおっせーなぁ。おっそいな。本当。カレー焦がしてるレベルに来ないよ。
どうしよう、それで本当にカレーじゃなくて煮物が出て来てしまったら。良いんだけどさ。

笑い転げる自信しか無いよ

『そういえば、コナン君は好きな人いるの？』

江「ん？い、いないよ……？」

『あ。いるんだ』

江「いないって！！」

『惚気を聞きたいわけじゃ無い』

江「だからいねぇっての！」

あらこっわい。素でございますか江戸川コナン様。
暫くしてはっとした様に「だからこれは」と何か弁解してるけど、気にしないよ私。

興味無いもんね君に。

出来れば速攻立ち去って貰って構わないんだからさ。
そもそも、コナン君って信用ならんのよ。
どーも胡散臭いっていうか。

『まぁいいと思うよ私は
元気な一年生で安心したし』

江「…だから僕は」

『猫被りが好きですね江戸川氏？あれですか、前世は猫かなんかですか？』

江「わかったよ」

「ったく、」と呆れるこの子は多分大人びすぎているのだと思う。普段のあのキンキン高い声より、

それより一個分低くした声は小学生のものじゃ無い様に聞こえる。

あれか。普段の声が高すぎたのか。

江「Aさんって本読むの？」

『読まないよ』

一冊もね。
覚えてるのは小学生くらいの時に読んだ魚のやつ、

…なんだっけ。あれだ、スイミーみたいなやつ。
あれ良い話だよねすこい。

江「じゃぁホームズの本とか、」

『あぁ、読みませんねまったく。
コナン君は読むの？』

江「へ、あ！うん！大好きだよ！」

あ、今のちょっと可愛かった。

さっきの低い声を感じさせないテンションの高さに多少驚きはしたがまぁ良いだろう。

江「昴さんとも話すんだ！」

『ハイネックも本好きなんだ…』

江「ハイネック、？」

『ううん、こっちの話』

マジでこっちの話。

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