検索窓
今日:5 hit、昨日:35 hit、合計:196,344 hit

▽4話___「生意気な部下と」 ページ9

取り敢えず聞きたい事はお互い腐る程ある様だったが、私が何も言わないから緊張した空気感のまま。



私からは当然、一言も話さずに。
沖矢昴も黙って沈黙を貫く。

気まずいだろうな。もしも、本当にこの男が赤井秀一だったとしたら今この時間は、死ぬ程キツいだろう。だって私が何も言わないからね…‼


少しは苦悩をしれ有能部下め‼




『…沖矢昴さん、でしたっけ?私は気にして無いので、人違いくらい誰にでもありますから…』

「人違い、ですか」






『…そもそも、

私は貴方を知りませんよ。
沖矢昴さんが私を知ってるとしたら、それは多分大きな勘違いです、絶対。』



ここまで言って、長々と話した自分でも呆れてしまう。短くため息を吐いてから項垂れる。
これが今日何度目のため息だろうか。




『ほ、ほら…間違いは誰にでもありますから。分かって頂けたのなら、車から降りますよ私』





運転席に座る彼は小さく笑って「えぇ」と返事をした。かと思えば、ハンドルを軽く握って、アクセルをゆっくりと踏んで車を走り出させる。

慣れた手つきで運転する彼は…


いや、違う。運転?




『はぇ、あ、どこに向かって…』

「すぐに分かりますよ。
あぁそれと…私の事は沖矢でいいです」




お願いだから少しは上司の言うことを聞いて言葉のキャッチボールをしてくれないだろうか。


「失礼ですが、年齢は…」
『…女子に年齢聞かない方が良いかと』


「すみません」と申し訳無さそうに謝ってはいるが満更でも無い顔。ふざけるなと一発殴ってやりたいが、その勇気が無いから無理だ。


それに、こうやって少しずつ私に質問をしてくるのは私が"玖我A"であるという確証を得るため…






くそ…覚えておけよ"沖矢昴"



.

▽5話___「沖矢昴」→←▽3話___「疑い深くあれ」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (360 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1056人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

カーミィ - すごく面白いです。更新お願いします‼️ (6月11日 23時) (レス) id: 1079b99541 (このIDを非表示/違反報告)
Ray@二次元LOVE(プロフ) - 赤井さん…というか沖矢さん頭なでなで羨ましいのね(笑)……何それくっそ可愛ええな(真顔)推しが可愛すぎて辛い…更新楽しみにしてます! (2020年4月25日 16時) (レス) id: 15ab691acf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 咲さん» 返信中々出来ずすみません。赤井さん格好良いですね本当…同士が沢山いる様で何よりです))格好良い=赤井秀一と勝手に脳内変換されるくらいにはなってます。ありがとうございます、これからも楽しめる作品に出来る様、更新頑張っていきたいと思います! (2020年4月25日 11時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あずさん» 返信中々出来ずすみません。ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです。言葉は大切ですよね(便乗)更新頑張ります! (2020年4月25日 11時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
- すごく面白いです!更新されるのを楽しみにしています!赤井さんカッコイイですよね〜。続き楽しみにしています♪頑張ってください!! (2020年4月1日 15時) (レス) id: bc6f57181b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年3月21日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。