▽1話___「拒否権は無い」 ページ6
晴れた日の昼間。白いシャツに紺のサブリナパンツ、無地のスニーカーという男っぽい格好には訳があったり無かったり…黒髪でそこそこ長かった髪も今じゃ完全にショートヘアだ。
"私が縮んで早数年"
何言ってんだお前、って？最初は自分だってそう思った。何歳も若返った自分を二度見した後、若干喜んだ自分もいたさ。
FBIの捜査官として追っていたとある組織に妙な薬を飲まされた_____というか、自分で飲んだ。
これも訳があるけれど、面倒だから後でにしよう。
町行く人が忙しそうに足を早めて、携帯の画面と睨み合いをして、時計を見ながらため息を吐いている。
数年日本にいなかっただけで、ここまで変わってしまうものだろうか。
『はぁ……』
「あっそこの若いお姉さん！ちょっと寄ってかない？綺麗な貴女なら大歓迎ですよ」
『結構です』
「そちらの素敵なお嬢さん、良ければこちらに」
『他をあたってどうぞ』
客引きの鬼かここは…
まぁ、此処が一本道を挟んだ場所だからというのもあるだろうけど。そのまま一通りの多い駅前___米花町の中心へ歩く。
特に行く宛がある訳でも無いのだが散歩ってやつだ。
この身体になってから、逃げる様にして組織を一緒に追っていた上司にだけ訳を説明してFBIから去った。
警察関連の仕事は出来そうも無い。
___"あの優秀な部下"には悪いけど
そろそろ新たな職を見つけなければ…勿論、密かにFBIからは支援があったりするのだが。こうなったのは自分の所為だから使う訳にはいかない。
ぼんやりと空を見上げれば、視界いっぱいに青色が広がる。
と、____
不意に後ろに腕を引かれた。
癖というかなんというか、反射的に其方をばっと振り向く。なんだ、また客引き___
「お久しぶりです、Aさん
…見ない間に、随分変わりましたね」
癖っ毛ぽい髪に眼鏡、ハイネック。
不安げに、それでもどこか安堵したみたいな薄い笑顔を貼り付けた男。
『ひ、人違いでは…？』
緑色が此方を覗く。
「会えて良かった」
私は、その男にそのまま腕を引かれて優しく抱きしめられた。
.
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カーミィ - すごく面白いです。更新お願いします‼️ (6月11日 23時) (
レス) id: 1079b99541 (このIDを非表示/違反報告)
Ray@二次元LOVE(プロフ) - 赤井さん…というか沖矢さん頭なでなで羨ましいのね(笑)……何それくっそ可愛ええな(真顔)推しが可愛すぎて辛い…更新楽しみにしてます！ (2020年4月25日 16時) (レス) id: 15ab691acf (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 咲さん» 返信中々出来ずすみません。赤井さん格好良いですね本当…同士が沢山いる様で何よりです))格好良い＝赤井秀一と勝手に脳内変換されるくらいにはなってます。ありがとうございます、これからも楽しめる作品に出来る様、更新頑張っていきたいと思います！ (2020年4月25日 11時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - あずさん» 返信中々出来ずすみません。ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです。言葉は大切ですよね（便乗）更新頑張ります！ (2020年4月25日 11時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
咲 - すごく面白いです！更新されるのを楽しみにしています！赤井さんカッコイイですよね〜。続き楽しみにしています♪頑張ってください!! (2020年4月1日 15時) (レス) id: bc6f57181b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年3月21日 21時
