【2j3j】PTAに追放された教師ライバー

▽同期の固い絆 ページ6

『サロメくんサロメくん』


本社で撮影を終えて、休憩中のところ。私は善良で優しい顔をするべく、助けてくれた同期且つ友人に話しかけに行った。

私がこの会社に入り、この仕事を教員と掛け持ちし出したのはただの気まぐれ…なんかではなく。生徒たちが見ていて、この界隈を知り何となく面接を受けたのだ。正直本職の方も飽きてきたし、そもそも高校生(クソガキ)を相手にできるほどできた人間ではないのである。

理科教諭として小学校、中学校と教えてきたものの…何でもPTA曰く「問題行動が多い」「生徒の教育に悪い顔」「ファンクラブなんぞ未成年に作らせるな」などと言われ追放された。
全て子供たちが勝手に作り、祀っただけであり、私という存在は気がつけば神的ポジに移行していた。


「あっA先生…！初配信良かったですわ！」

『はは、それは君のおかげてもあるかな。
……あぁそれと、私のTwitterなんですけれども』

「そういえば…、開設しかしておりませんわね？何かあったんですの？」

『スマートフォンが不調で、PCに入れたいのですがあのザマでしたので…』

「ことごとくダメダメですわね」


初めてここへ来た時、偶々席が隣になって話したのが彼女だったというだけだ。まあ助けられてはいるから、シンプルに感謝している。

ダメダメ、というかこれが私の性であり、人間性でもあった。これが問題で校長室へ連れて行かれたのは数知れず。実験室を半壊させ、生徒とこぞって休み時間ゲームをし、人たらし故であるとか何とかで生徒との交際も疑われたが流石にそれない。
法に触れることは全くしてないからな。


「炎上には気をつけてくださいましね」

『大丈夫ですよサロメくん。既に理科室を燃やした身としては、消化作業などお手のものだからね』

「そういうところですわよ！！！」


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