13.黒蜥蜴 ページ14
ーAsideー
何故こうなるんですか
『あの、広津さん』
目の前に座る広津さんこと師匠。いや、勝手に師匠と呼ばせてらっているのだが。初任務からどうやら自分は期待されているらしく、専属で広津さんという方が戦い方を教えてくれるらしい。
"黒蜥蜴"
それが広津さんがいる部隊。てっきりすぐに訓練するのかと思ったのが違うらしい、
広「まずは交流です」
『あっ、ハイ。そうですね……この紅茶美味しいです、広津さんが?』
広「えぇ。お口にあうかと思いまして」
太宰君や中也君とは違う。首領曰くマフィアの古株だから、分からないことは広津さんに聞いた方が良いかもしれないとの事。
いいのか首領……
広「して、皐月殿。あの二人の教育係と聞きましたが……」
広津さんの目の奥が光る。これは試されているな、とすぐに分かった。
「少しの興味です」と付け足すのを察するに、私が警戒しているとでも思っているのだろう。
嗚呼、勿論警戒を解くつもりはありませんが
太宰君といい中也君といい…妙に緊張感がある。それが死と隣り合うという事なのだろうか
『その通りです、公園で倒れていたところを首領に助けて頂きまして
マフィアに入り二人の教育係をするという条件で部屋まで提供して貰いました。』
広「疲れませんか」
『疲れますよ。特に太宰君
彼の信用を得るのは一生を懸けても無理そうです』
そう云えば広津さんに苦笑される。
中也君に関しては少しずつだが距離は縮められている。彼の性格上、仲間意識はかなり高い様で。
云われた事を律儀に守ってくれている。
一方太宰君は___
___太「今日はなんて善い自 殺日和なんだ!」___
云われた事は聞くがそれどころじゃなかった。
エリス嬢に云われたとおりの事を何個か試すが失敗。因みに今も塩対応が続いていたりする。
『まぁ……まだまだ時間はありますし』
そう口にすれば一瞬広津さんの顔色が曇る。それが視界に入ってしまって気になってどうしたのかと云えば、急に真剣な目つきになって、
広「何か嫌な予感がしますが」
その目が"時間はそう無い"と告げている様に見えた。何かあるのだろうか。
太宰君との時間……?
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ルイ - 面白かったです!頑張ってください!大好きです! (2020年8月2日 13時) (レス) id: c97e70c31b (このIDを非表示/違反報告)
翠翡(プロフ) - 作者様の色んな作品を読ませていただいております…本当、どれも大好きです……作者様のファンです…!無理せず、更新頑張ってください!(更新される度にお星様を押してるのですが無効化されてしまって…解せぬ…) (2019年8月19日 18時) (レス) id: b9f5a69d57 (このIDを非表示/違反報告)
557*ココナ(プロフ) - 新作…!トリップですか!!無理はしないでくださいね…? (2019年8月18日 21時) (レス) id: 5b405d618a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2019年8月14日 22時