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他愛も無い話に区切りをつけてマフィアに戻った。国木田さんは颯爽と席に着きパソコンを起動していたが…
谷「あっ!Aちゃんお帰り」
『ただいま、谷崎くん』
谷「何処行ってたの、珍しいね。」
『うん!国木田さんの奢りでタルト食べてきたー今度行こうよ』
谷「勿論!」
_____これが、正しい世界
江「あっはっはっ、いいねぇ、芥川の異能で作ったハンモックは」
芥「孤児の面倒を経て、僕も己の異能を道具として振るうための極意を得た。今ならば乱歩さんが二分で寝る最高の振動数を提供しよう」
谷「芥川くん……探偵社に来てから、戦闘と関係ないスキルがめきめき上がっていくね……」
芥「然り。見よ、乱歩さんがもう寝た。児童をあやすしごとならば僕に任せよ」
谷「うん……でも乱歩さんは児童じゃないよ」
その会話を聞いて諦めたのか、国木田さんは龍之介を「風紀委員改めシュレッダー大使」に任命した。
何とも妙な大使だが何時もより若干嬉しそうに「刻み捨てる!」と叫んで書類を粉々にしていたので良しとしよう。
そんな時、探偵社の扉がガチャリと開く。皆が一斉に「お疲れ様」等と声を掛けるのだから、私も反射的に其方を見た。
『お帰りなさい!織田作さん!』
_____彼の生きる世界
織「嗚呼。ただいま」
_____彼の書く小説は大賞を取ったらしい
『今日の依頼はなんだったんですか』
織「近所の猫が居なくなったと聞いてな」
『ふーん、平和』
織「良いことだ」
彼の言葉に『そうだね』と納得する。
彼の生きる世界なら、きっとそれが正しい。此処が正しい世界。
此の人が、生きているなら。小説を書いているのなら。
『織田作さん』
織「何だ?」
『ははっ、何でも無いです』
「変な奴だな」と笑って返す織田作さんは私の頭に手を置いた。
織田作さんが生きてるならそれで良いんだよ。小説、ラストが楽しみだ。
その小説を私が読めるか分からないけど。
_____ねぇ、"太宰さん"
知ってるんだよ。全部って訳じゃない。ただ、頭の中から流れ出る情報なんだ。
けど、きっと私が知っていてはいけないんだよね。
彼方側の私は上手くやってるんだろうな。
それならば、彼のいない世界は嫌だ。
だから、
_____じゃぁね、みんな
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※続きます
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★ayaka★(プロフ) - 面白かったです。すれ違いながらも互いを思ってるって良い話でした。 (2019年10月31日 1時) (レス) id: 65fd904e63 (このIDを非表示/違反報告)
燐華(プロフ) - 作品、29件ほど表示されましたよ。私の方では正常ですね (2019年9月8日 8時) (レス) id: 7838562921 (このIDを非表示/違反報告)
鏡の国のアリス - 完結(?)おめでとうございます!私此の作品だいっすきです!応援してます!お疲れ様でした。 (2019年9月7日 16時) (レス) id: f685bf0ca1 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 赤珠さん» ご報告ありがとうございます!申し訳ない、ホムペ利用小説が未公開になってました……()公開しました! (2019年9月3日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - すみかさん» ご報告ありがとうございます。他の作品もですか……本当に嬉しい限りです、ありがとうございます!!! (2019年9月3日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2019年8月14日 16時