#地獄の始まり ページ17
.
ソファの上でAちゃんが倒れる。隣でそれを嫌そうにするエリスちゃんに「ごめんね?」と謝れば最低だと云われた。
分かっている、そんな事。
私が一番_____
エ「相変わらず最低よリンタロウ」
森「…そうだね、けどこうするしか無いから。
エリスちゃん、"アレ"持ってるよね?私に頂戴?」
エ「……」
不機嫌そうなエリスちゃんから"解毒剤"を貰う。
これは致死性の毒じゃない。すぐに解毒剤を投与すれば無毒になる。
そもそも殺すのが目的じゃないから。睡眠薬だとすぐ起きてしまうから、駄目だ。
森「エリスちゃん、毛布持ってきて貰える?」
エリスちゃんが行ったのを確認して、ソファに倒れるAちゃんを見る。
この毒は早くても四日程経たないと目を覚まさない。うーん、彼女の仕事どうしようか。
なんて、呑気な事を考えていれば部屋に扉をノックする音が響く。
紅葉君だ
返事をして扉を開けていい、と云った。黒服にはお茶会するからと云って外へ出て貰っているから、一部始終見ていたのは私とエリスちゃん、Aちゃんだけ。
森「やぁ紅葉君」
尾「鴎外殿…お茶会するのは構わんが少しは仕事というものを________」
席に着こうと紅葉君はソファに歩を進める。
瞬間、私の首元には刀。金色夜叉と紅葉君の殺気がその場を支配する。
尾「どういう事じゃ鴎外殿」
低温な声。
怒るのも当然だ、テーブルの上には解毒剤とティーカップがあるのだから。
一般人が見ても毒を盛られたのだと理解出来る。
森「彼女に毒を持った」
尾「…なら、何故____」
森「仕方の無い事だよ。
太宰君の元へ彼女を行かせない為だ。
あ、そうそう。致死性じゃないし死にはしない。
早くて四日後に目を覚ますだろうね」
ふっと刀が消える。全て察したのだろう。
Aちゃんを横抱きにしてベッドへ運ぶ。その様子を嫌そうに見る紅葉君の視線を感じる。
こうなる事は目に見えていたけど少し痛い
Aちゃんを傷つけない様にする為の最適解だ。ごめんね、Aちゃん。
君にはこの作戦から、少し退いて貰うよ
922人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
★ayaka★(プロフ) - 面白かったです。すれ違いながらも互いを思ってるって良い話でした。 (2019年10月31日 1時) (レス) id: 65fd904e63 (このIDを非表示/違反報告)
燐華(プロフ) - 作品、29件ほど表示されましたよ。私の方では正常ですね (2019年9月8日 8時) (レス) id: 7838562921 (このIDを非表示/違反報告)
鏡の国のアリス - 完結(?)おめでとうございます!私此の作品だいっすきです!応援してます!お疲れ様でした。 (2019年9月7日 16時) (レス) id: f685bf0ca1 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 赤珠さん» ご報告ありがとうございます!申し訳ない、ホムペ利用小説が未公開になってました……()公開しました! (2019年9月3日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - すみかさん» ご報告ありがとうございます。他の作品もですか……本当に嬉しい限りです、ありがとうございます!!! (2019年9月3日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:零 | 作成日時:2019年8月14日 16時