#お見通しな彼女 ページ14
ー太宰sideー
中也を無視して任務報告を森さんにしていたらすっかり日は暮れてしまった。暮れるどころかもう辺りは真っ暗で夜の八時を過ぎている。
マフィアからすれば朝も夜も関係無く仕事がある。とんだブラック企業だ、実際にもブラックだけど
太「…起きてるかな」
Aの部屋の前で立ち止まる。
さっき来るとは云ったが確か今日彼女は前線部隊を引き連れての任務だった筈。
疲れて寝てるかも、なんて一人で考えながら扉をノックする。
起きてくれてたらいいなくらいの軽い気持ちで。
『あ、太宰さん』
声は部屋から聞こえたのでは無い。
自分の真横から、聞き慣れた落ち着いた声がする。
太「あれ？この時間に部屋にAがいないの珍しいね」
久々にAを呼び捨てにした気がする。此処へ来た当初なんかはずっと呼び捨てだったのに。何時からか自身も彼女も呼び捨ては辞めた。
何がそうさせたとかも無く、何となく。
『姐さんの処でお茶してきたんだ。』
太「何飲んできたの？」
『なんか新しくマフィアが買った紅茶だって』
太「嗚呼……この前広津さんが云ってた気がする。私も飲みたいな」
興味半分で云えば「なら屋上で飲もうか」とAは笑った。
屋上、マフィアの屋上は広い。それ以前に高い。だから何かあってはいけないと中々屋上に入る事は出来ない。
まぁ実際のところ私が飛び降りようとしたのをAにバレて森さんにチクられたのが始まりなんだけど_____
『じゃ、行こっか』
太「なんか屋上で紅茶って如何なの…」
『確かに。なら紅茶は今度にして…それにどちらにせよ太宰さんは話があるんだよね？私に』
嘘をつくつもりは無かったがバレてたの、なんて漏らせば当たり前だと苦笑される。
それにまたこうして喋る、という口実が出来たのだから良しとしよう。
＊
生緩い風が吹く屋上は真っ暗で、時々見え隠れする月が私とAを照らす。
そんな光景を楽しそうに見るAの横に立ち空を見上げる。
顔を上げたまま、
太「
静かに笑う彼女に問うた。
.
【ヒロアカ】何時も僕等に冷たい先生。【男主】
新作です。良ければ読んでみてください
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★ayaka★(プロフ) - 面白かったです。すれ違いながらも互いを思ってるって良い話でした。 (2019年10月31日 1時) (
レス) id: 65fd904e63 (このIDを非表示/違反報告)
燐華(プロフ) - 作品、29件ほど表示されましたよ。私の方では正常ですね (2019年9月8日 8時) (レス) id: 7838562921 (このIDを非表示/違反報告)
鏡の国のアリス - 完結(？)おめでとうございます！私此の作品だいっすきです！応援してます！お疲れ様でした。 (2019年9月7日 16時) (レス) id: f685bf0ca1 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 赤珠さん» ご報告ありがとうございます！申し訳ない、ホムペ利用小説が未公開になってました……()公開しました！ (2019年9月3日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - すみかさん» ご報告ありがとうございます。他の作品もですか……本当に嬉しい限りです、ありがとうございます！！！ (2019年9月3日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2019年8月14日 16時
