#生きる道と歩く世界 ページ12
ーAsideー
今私の目の前で正座するのは芥川君と前線部隊三十名。鬼ごっこで捕まらなかった奴は一人も居なかった。勿論、私が誰かを逃す等今後の私に関係してくるので絶対許さないが。
芥川君は変わらぬ無表情で、他の奴等は顔を真っ青にしている。
『芥川君、"君が"負けた理由を述べよ』
芥「僕の指揮に無駄がありました。鬼から遠ざかる事を中心しにした結果この様に。
それから指揮の無視、数名の奴等が指揮を聞かずに下へ走って行ったのも理由に含まれるかと」
そう云えば芥川君はギロリと私を睨んだ。常識を叩き込んでいないのか太宰さん。
反抗的な眼に溜息を吐けば指揮通り動かなかった数名は私と眼を合わせた。
「Aさんの云われた通り、芥川の指示を無視しました」
『うん、有り難う御座います。
さて芥川君。
彼等は芥川君の指示を無視する様に私が指示を出しておいたんだよ。だから彼等は私の云う事をよく聴いてくれたんだ』
芥川君の驚いた表情。
_____なんだ、そんな顔も出来るんじゃないか
人間らしい表情を見て思わず嬉しくなる。
『今回の任務は芥川君の為だよ。周りが見えないのは訓練以下の問題………それに、三十名の皆は武装せずに自力で戦闘へ持ち込んだ。
おかげで私の肩はバッキバキ
それに比べて芥川君は、何もせずにただ私に捕まったよね。』
芥「っ」
これで良いんですか太宰さん。
今回の訓練も全て太宰さんの云われた通りに行った。流石に今みたいな云い方じゃ彼が可哀想だ。
まぁこのマフィアならこれくらいの危機感持って貰わなくちゃ困るけど……
危機感の前に折れられたら困る
何年も一緒にいるが私は太宰さんの事が未だに分からない。分かろうとも思わないけど、
『よし、反省会終了!
それじゃぁ……楽しいゲームでもしようか』
悔しそうな芥川君が視界に入る。今はそれで良いんだ芥川君。私だって森さんに何度やられた事か…
マフィアじゃ普通に暮らせないの分かってるでしょ?友達と楽しく暮らせない、学校生活も出来ない。いくら憧れたって所詮戯論だと流される
それがこの世界
『"罰ゲーム"、決める権利は太宰さんに預けておきます』
*
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★ayaka★(プロフ) - 面白かったです。すれ違いながらも互いを思ってるって良い話でした。 (2019年10月31日 1時) (レス) id: 65fd904e63 (このIDを非表示/違反報告)
燐華(プロフ) - 作品、29件ほど表示されましたよ。私の方では正常ですね (2019年9月8日 8時) (レス) id: 7838562921 (このIDを非表示/違反報告)
鏡の国のアリス - 完結(?)おめでとうございます!私此の作品だいっすきです!応援してます!お疲れ様でした。 (2019年9月7日 16時) (レス) id: f685bf0ca1 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 赤珠さん» ご報告ありがとうございます!申し訳ない、ホムペ利用小説が未公開になってました……()公開しました! (2019年9月3日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - すみかさん» ご報告ありがとうございます。他の作品もですか……本当に嬉しい限りです、ありがとうございます!!! (2019年9月3日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2019年8月14日 16時