#平和な日常が幼女趣味 ページ3
エレベーターで最上階へ行くには時間がかかる。誰かと二人きりのエレベーター程気まずい物はない。まぁ、実際に最上階迄の道のりが長いってのもあるが。
エレベーターが最上階迄着けば、直ぐに黒服が出迎える。要件と名前を何度も何度も云わねばならない。しかし、私と太宰さんは違う。
『お疲れ様』
「いえ、仕事ですから。任務お疲れ様です。」
『じゃぁね』
長年此処に居るから森さんに云われたのだ。
__森「もう顔パスで善いんじゃない?」___
なんて、軽い感じに決まった顔パス。
対して最下級構成員の皆々様は大変だ。いちいち名前と要件全て云わきゃならないから。
そう、例えば
"織田作之助"みたいな。
太「うふふ。顔パスって楽だね」
『そうだね、太宰さんが怪我して顔面ボロボロになったら顔パス出来ないけど』
太「えっ、やだよそんなの…いくら死にたくてもそんなの嫌だからね?」
「聞いてる?」と肩を揺さぶってくる太宰さんを振り払って大きな扉の前に立つ。
無駄にデカイ扉は首領のいる部屋。しかし、ノックなんてする必要無い。そんなやらなきゃ駄目なんて概念、とうの昔に捨てた。
何故なら____
森「エリスちゃんっ!!このドレスどうかなぁこの黒を基調としたフリル付きのドレス善いと思うんだエリスちゃんに似合う様に特注したんだけどあっでもエリスちゃんなら何でも似合うか、」
エ「五月蝿いわリンタロウ!蹴散らすわよ!」
森「蹴散らす…。そんな言葉誰に教わったの!?」
可憐な幼女は真っ直ぐ私を指差した。
勘弁して欲しい、真昼間から私を巻き添えにして何が楽しいんですかお嬢様))
眉間に皺を寄せて諦めた様子の中年は列記としたマフィアの首領である。
森「ノックしてよAちゃん、太宰君」
『しても聞こえないでしょ森さん』
森「……Aちゃん可愛いから許す」
『エリスちゃん笑顔で、お前の首消し飛ばすぞ、って云って御覧。飛び切り笑顔で宜しく』
エ「Aが云うなら云ってあげるわ!」
森「云わないでね!?」
ほらね、この人は頭のネジが何処か飛んでいる。
でも腐っても首領だ。任務になれば顔が変わるし容赦も無い。
無慈悲、って訳じゃ無い。
私を拾ってくれた事には感謝してる。
けど、エリスちゃん虐めるのは違うと思う(真顔)
922人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
★ayaka★(プロフ) - 面白かったです。すれ違いながらも互いを思ってるって良い話でした。 (2019年10月31日 1時) (レス) id: 65fd904e63 (このIDを非表示/違反報告)
燐華(プロフ) - 作品、29件ほど表示されましたよ。私の方では正常ですね (2019年9月8日 8時) (レス) id: 7838562921 (このIDを非表示/違反報告)
鏡の国のアリス - 完結(?)おめでとうございます!私此の作品だいっすきです!応援してます!お疲れ様でした。 (2019年9月7日 16時) (レス) id: f685bf0ca1 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 赤珠さん» ご報告ありがとうございます!申し訳ない、ホムペ利用小説が未公開になってました……()公開しました! (2019年9月3日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - すみかさん» ご報告ありがとうございます。他の作品もですか……本当に嬉しい限りです、ありがとうございます!!! (2019年9月3日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:零 | 作成日時:2019年8月14日 16時