▼配信36 ページ44
一言で言えばAの対応は恐ろしいほどに手際が良かった。なんやかんや言って大丈夫だからと、少し押し出した列を元に戻し、馴れ馴れしいリスナーにも適度に対応し、礼儀正しさとスマイルを忘れず、リスナー名前で一才疲れた暑いなどと口にせずそれどころか「暑くないですか」「水分取ってくださいね」とニコニコ対応である。
しかもそれを作業と同時に軽々とやってのけ、疲れたスタッフにも声を掛け、俺と鬱先生にも気を使い、疲れた列を一言でぱっと笑わせる。
なんて出来た男なのだろう。
そしてちょうど俺が本を手渡した時、視界の端でAとがレーン越しに足を止められているのが見えた。
"ストーカー"
この前のカラオケの事が蘇ってきて、慌ててスタッフに場所を任せてAに駆け寄る。
sha「A」
『え？？あーなんやシャオロン』
sha「いや、なんか」
彼の腕を少し引いて列から距離を取れば察してくれたのか「あーちがうちがう」と眉を下げて笑ったA。
『怪盗のコスしないんですか？って言われただけやで』
sha「は、はぁ…なんやそれ」
『鞄にあるから着てくるわ〜ついでに帽子も』
sha「は？帽子?てかなんであんの？」
『いや、リクエスト来たら着たろっかなって…帽子は手作りやで！凄いやろ！』
いや、気分上がりすぎやろこいつ。
ちょっと可愛いじゃねーかよと早く行けと促せば列にいたファンは頭に疑問符を浮かべた。俺が売り子に戻れば、大先生がめちゃくちゃ不思議そうな顔で俺に聞いてきたので見てきてみ、と言えば彼はすぐさま裏を覗いた。
ばっと覗いて此方を向くなり笑いを堪える大先生
そして騒つく会場。
5分後、再び売り子に舞い戻ったAはやばかった。何回か売り子組としてここに来ているがこれ程までにざわついたリスナーは初めてである。
怪盗のマントは公式グッズ、中は先程の高いスーツでジャケットを脱いだ状態。そしてクオリティが高すぎる怪盗団の帽子。
そして何よりマスクをしていてもわかる。
Aはニッコニコである。
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零(プロフ) - りぃさん» 中々更新出来ずで申し訳ないです…じゃんじゃん書いてきます！！頑張ります！！ (2022年8月22日 15時) (
レス) id: 7ee9bc58ce (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 無能さん» ありがとうございます、更新頑張ります！！ (2022年8月22日 15時) (レス) id: 7ee9bc58ce (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - ＠優斗（まさと）さん» そう言ってもらえると嬉しいです…ありがとうございます！ (2022年8月22日 15時) (レス) id: 7ee9bc58ce (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - 一気に更新されてて嬉しいです！頑張ってください！ (2022年8月20日 6時) (レス) @page30 id: ed9e6e4b74 (このIDを非表示/違反報告)
無能 - 面白いっス、更新頑張ってください (2022年8月4日 12時) (レス) @page24 id: 8eb0616644 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2022年7月26日 14時
