▽冷たい先生と共同生活 ページ32
ー緑谷sideー
寮制になってから僕達とA先生の距離は順調に縮んできていた。
其れもその筈。先生は4階の空き部屋に偶に泊まりに来るのだから。
大抵は誰かが勉強教えて欲しい、と言って引き留めているのが事実。
______あ、オールマイト
ふと遠くを見ればオールマイトとA先生が話し込んでいた。楽しそうに。
他の生徒もその様子に気がついて、其方に駆け寄って行った。つられて勿論僕も
「……ん？？なんか外野増えたね？」
『……はぁ、君達。
お喋りに首を突っ込む暇があったら練習しなさい』
「「はぁーい」」
完全に間伸びし切った返事をすれば不服そうに彼は『伸ばさない』と笑った。
薄い笑みは張り付いているかも知れないけど、少なくとも初期より全然マシだ。
「随分仲良くなったね。
Aくんに先越されちゃいそう」
オールマイトが言うんだからきっとそうなんだろうな、確かに少しフレンドリーになっている気はする。
『そうですかね』と素っ気なく返す先生はどこか嬉しげだったから僕も口角が上がってしまった。
それは皆同じ様で。
「A先生あんま怒らねぇもんな」
『何です上鳴君、そんなに怒られたいですか……あぁ、失礼。
私はそういう趣味も良いと思いますよ？？？……』
「やめてくれ先生。変なイメージつくだろ！！」
『冗談だ』とおどける彼。
「けど、」と砂藤君が口を開く。
「やっぱりA先生って優しいよな」
「「うん」」
その一言にその場の誰もが頷いた。
近くで聞いていた相澤先生ですら目を閉じて一人頷いていた。
苦虫を噛み潰した様な顔のA先生、ただ一人苦笑を続けていた。
「ほら、やっぱり君は不器用なんだよAくん」
オールマイトがけらけらと笑う。
それに追い打ちをかける様、相澤先生までもが口を開いた。
「ほんと昔っから不器用なんだよなお前」
昔から……
後でメモしておこう。そうしよう。
そして今度は、それに反応したらしいA先生が口を尖らせる。
『不器用なんかじゃないです。あくまでも個人的な意見を色々言っているだけであって決して不器用とかじゃ……
そんなんじゃ…………ば、馬鹿』
誰もが心を打たれた瞬間だった。
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零(プロフ) - 薫鶴さん» ありがとうございます！今のところ、コスチュームは特に設定していない（強いて言うなら軍服っぽい）ので、ご想像にお任せ致します。後々イラストをあげるからどうかは考えておきます() (2019年9月25日 22時) (
レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 優凛さん» ありがとうございます！可愛いようで何よりです… (2019年9月25日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
薫鶴(プロフ) - 先生のコスチュームって 刀剣○舞の鯰尾くんとか骨喰くん辺りをイメージすれば良いですかね？素直じゃない先生が好き。応援してます！ (2019年9月25日 22時) (レス) id: e1459da1b7 (このIDを非表示/違反報告)
優凛(プロフ) - やだ先生可愛い。 (2019年9月16日 20時) (レス) id: 00e9bf0ce5 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - ぴのさん» 本当ですね…甲田って誰…口田に訂正しました。ご指摘ありがとうございます。 (2019年9月16日 20時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2019年8月22日 13時
