溶ける ページ44
櫻井くんは呆れながらも私の涙を拭う
「っ…うぅ…だって…
…だって櫻井くんが可哀想なんだもん」
「ははっ、…あーあ。
望月さんと居るとほんと調子狂うんだよな…。」
いつの間にか櫻井くんじゃなくて私の方が号泣しちゃってて、気がついたら私は櫻井くんの腕の中に居た。
「望月さんは本当に俺のこと怖くないの？」
「っ、怖くないよ！むしろ好きで堪らないよ！」
「……。」
櫻井くんがポカンとした顔で私を見てる。
「……え。…今私なんて言った？」
「……俺のことが好きで堪らないって言った。」
「そうそう！櫻井くんのことが好きで……」
……っ！！！！
「えっと、その！これはあのね！？」
「あははっ、焦りすぎ。」
大胆なことを言ってしまった私は
櫻井くんの顔をまともに見れない
すると、
「俺も好きだよ。」
そんな空耳が聞こえた。
「………。」
「………。」
え、空耳？
「あの…今私何か空耳聞こえたんだけど」
「空耳って？」
「いや…俺も好きだよって…」
「うん、言った。」
……え？
…え？
「…え？」
「だから好きだよって」
「誰のことが？」
「望月さんのことに決まってんでしょ。」
……そんな…そんなまさか…
「俺さ、もし好きな人ができて想いが伝わったら
したいことがあるんだけど。」
「なっ、何かな？」
もう目の前で起きてる出来事が信じられなくて
パニック。
って、もう櫻井くんがヴァンパイアだってこと知った時点で普通信じられないことのはずなんだけど。
私1人でテンパっていると
ぐいっと腕を引っ張られた。
その瞬間、唇に何か温かいものが触れた気がした
「っ！？！？」
「ははっ、可愛いな。」
「……。」
私は何が何だか分からない。
「やばいなこれ。もっかいして良い？」
「え？」
そう言って櫻井くんはもう一度私に口づけた。
これは孤独を抱えたヴァンパイアと純粋な心を持つ1人の女の子との真実の愛の物語。
この物語の続き？
それは貴方のご想像にお任せします。
だけど一つだけ教えて差し上げましょう
この2人は生涯愛し合って暮らしましたとさ。
*END*
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cherrys(プロフ) - ともさん» いつもコメントありがとうございます！励みになってます(^^)無事に2人が結ばれることができてホッとしています笑次回作も読んでいただけると幸いです(^_^) (2021年4月30日 18時) (
レス) id: 52f53e81b2 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 完結お疲れ様でした。ずーっと孤独で寂しかった翔くんを心から温めてくれた彼女ちゃんが愛おしくてキュンキュンしました(笑)彼女ちゃんの勇気と行動力に拍手♪♪素敵なお話をありがとうございました。 (2021年4月30日 17時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
cherrys(プロフ) - ともさん» ともさん返信ありがとうございます！ほんとですよね、この主人公ちゃんだいぶメンタルが強いと思います笑まだまだ謎めいた櫻井くんですが最後までよろしくお願いします(^^) (2021年2月13日 17時) (レス) id: 52f53e81b2 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 私なら…絶対心が折れて凹みそう(笑)でも〜主人公ちゃんは意地を張っている訳でもなく自然体で行動しているのがイジらしくて良いですね。この先の櫻井くんがどぉー変化していくのか楽しみです(笑) (2021年2月13日 9時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherrys | 作成日時：2021年2月13日 1時
