ココア ページ37
「……望月さん？」
大きな目を見開いて驚いた様子の櫻井くんが出てきた。
「…ごめんね？急に来ちゃって…
その…えっと、体調悪いって聞いたから…」
「……あぁ。ごめん、心配させて…。」
櫻井くんが伏し目がちにそう言った。
…やばい、何て言えばいいんだろう。
いきなり本題に入っていいものか悩む。
どう切り出そうか考えていると
「とりあえず入って？タオル持ってくる。」
「あっ、ごめん！…ありがとう…。」
櫻井くんの声で我に帰る。
雨でびしょ濡れだったことなんてすっかり忘れてた…
何も考えずにいきなり押しかけたことを今になって悔やむ私…
リビングに突っ立って櫻井くんを待っていると
「服脱いで。」
「えっ！？」
背後からそんな言葉が聞こえて思わず大きな声で驚いてしまった。
「…それ、脱いで？」
「え、あっ、いや、でも…」
脱いで？え？何で？
いきなりなことに頭がついて行かなくてパニックになってると
「……その服乾かすから、代わりにこれ着て？」
え？
目の前に差し出される櫻井くんのスウェット
「そのままじゃ帰れないでしょ、早くしないと。」
「あっ…ご、ごめんっ！」
「俺あっち行ってるから。」
「う、うんっ！わかった！」
……やってしまった。
飛んだ早とちりにも程がある。
これだから男に免疫が無い女はダメなんだ。
櫻井くんのスウェットに腕を通しながらそんなことを考えてると
ガラッーー
「着替え終わった？」
「あっ、ごめん！ありがとう着替えたよ。」
櫻井くんが戻ってきた
「突っ立ってないで座ったら。」
「あ、うん。失礼します。」
「ココア淹れたんだけど飲む？」
「あ、ありがとう…。」
2人でソファーに腰掛け櫻井くんが淹れてくれたココアを飲む。
「「……。」」
思い沈黙が2人の間を流れる
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cherrys(プロフ) - ともさん» いつもコメントありがとうございます！励みになってます(^^)無事に2人が結ばれることができてホッとしています笑次回作も読んでいただけると幸いです(^_^) (2021年4月30日 18時) (
レス) id: 52f53e81b2 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 完結お疲れ様でした。ずーっと孤独で寂しかった翔くんを心から温めてくれた彼女ちゃんが愛おしくてキュンキュンしました(笑)彼女ちゃんの勇気と行動力に拍手♪♪素敵なお話をありがとうございました。 (2021年4月30日 17時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
cherrys(プロフ) - ともさん» ともさん返信ありがとうございます！ほんとですよね、この主人公ちゃんだいぶメンタルが強いと思います笑まだまだ謎めいた櫻井くんですが最後までよろしくお願いします(^^) (2021年2月13日 17時) (レス) id: 52f53e81b2 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 私なら…絶対心が折れて凹みそう(笑)でも〜主人公ちゃんは意地を張っている訳でもなく自然体で行動しているのがイジらしくて良いですね。この先の櫻井くんがどぉー変化していくのか楽しみです(笑) (2021年2月13日 9時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherrys | 作成日時：2021年2月13日 1時
