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雨降って地固まる ページ4
「え…。」
どうして…
花火大会の日の記憶が蘇る。
二宮君たちと花火大会に行った時
見回り中の櫻井先生とばったり会った。
その時、私は先生に二宮君と付き合ってると
誤解されてしまってたはず…
「この間、二宮とたまたまコンビニで会ったんだよ。
その時にあいつが教えてくれた。」
ったく、教師のことからかうなよ
そう言って唇を尖らせてる。
「そうだったんですか…」
「うん、何でかわかんねーけど
あいつすげー必死だったよ？」
二宮君、ちゃんと誤解
解いてくれてたんだ…
良かった…
先生いわく、最後はアイスまで買わされたそうで
二宮君はやっぱり無敵だなと思った。
それから、昨日のテレビの話とか
たわいもない会話をしてると終わりの時間が来た。
「先生、1ヶ月間ありがとうございました。
おかげで、少しは賢くなりました。」
「フッ、賢くなったんだ？
まぁ、よく頑張ったと思うよ。」
そうやって私の顔を覗き込んだ。
っ…！
ドキドキするのを隠すように、
「もうバカって言わせませんからね！」
そう言って先生を睨みつける。
「アハハッ、こえーよ。
山田なら大丈夫、絶対合格するよ。」
俺もサポートするから、応援してる
そう言った先生の言葉は心強かった。
こうして高校生活最後の夏休みは終わりを告げた。
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作者名：cherrys | 作成日時：2021年1月10日 23時
