真夏の夜は貴方を想う3【SS】完結 (ページ3)

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夢なんて見るもんじゃないページ3

だけど、私には心配なことがある。

家には大学に通うお金がない。
夢を見つけられたのに、不安になる。

「どうした？」

急に黙り込んだ私を見て先生がそう言った

「…っ、私母子家庭で…
　だから金銭的に大学に行けるかわからなくて…」

そう言った瞬間
先生は何か考えているような顔をすると、

「大丈夫。心配しなくて良いよ。」

そう言った。

「え…？」

「国公立に合格すればいい。
　私立に行くより安いし、
　今は奨学金制度も充実してる。」

「私でも大学に行けるんですか？」

「ああ、大丈夫だよ。
　ただし、勉強しないと話にならないからな？」

夢は諦めなくていい叶えろ
先生はそう言った。

「っ、私頑張ります！
　絶対先生みたいな教師になる！」

そう言うと、

「アハハッ、気合入ってるじゃん。
　楽しみにしてる。」

って先生は笑った。

先生のおかげで夢ができた。
頑張らなきゃ。

そう思ってると、

「あ、そうだ。
　そういや山田、二宮と付き合ってなかったんだな。」

先生が突然そう言った。