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ブラックコーヒー ページ5
「お待たせしました。」
「お、サンキュ。」
櫻井先生はブラックのアイスコーヒーを頼んだ。
「それにしてもびっくりした。
山田はいつからここでバイトしてんの？」
「こっちに来てからすぐです。」
「へぇー。あ、もしかして
潤が話してた新しいバイトの子って山田のことか。」
(松本さん私のこと話してたんだ…。)
どんなこと話したんだろ…そう思ってると、
「帰り何時？」
突然終わりの時間を聞かれた。
「えっと…22時に終わります。」
櫻井先生は腕時計を見ながら顔をしかめる。
「…22時って、いつもそうなの？」
「はい、遅くなると23時前になることもあります。」
「は？23時？
危ないだろそんな遅くまで。」
心配してくれてるのかな…
そうだったら嬉しいな、なんて思ってると
「送ってく。」
え…今なんて言った？
「終わるまでここで待ってる。」
聞き間違いじゃなかった…。
どうしよう、まだ心の準備ができてないよ。
そう思っていても時間はあっという間に過ぎる。
「じゃっ、Aちゃんお疲れ！
翔くん、うちの大事なバイトちゃんのこと頼むね。」
「ハハッ、任せて。
また来る、ありがとう。」
櫻井先生と2人きりになった。
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作者名：cherrys | 作成日時：2021年1月7日 2時
