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Shime
「七五三掛先生、、」
「はーい、どうしたー？」
「あの、、次の時間、保健室で、、あの、オンライン授業みても、いいですか」
「はいはい。もちろん。そっか、オンラインで頑張ることにした？」
真っ白な顔で頷く。正直、コンディション的にはオンラインも厳しいと思うし、今すぐ早退して家で休ませたいけど、いまは頑張りたい気持ちを応援してあげよう。
「じゃあ、筆箱とか持ってきてもらおうね」
「あ、先生、、俺戻るから、、元太に頼みます。たぶん、元太来たがると思う」
「そっか。じゃあお願いしようかな。宮近くんは授業戻れそうかな」
「はい、、行ってきます。ありがとうございました」
「はーい。無理せずねー」
「まつくら、またね」
「うん、、ありがとね、、」
バイバイ、と手を振って宮近くんが保健室を出ると、またポロリと松倉くんは涙を流す。お友だちと離れて寂しい涙なのか、授業に行きたくて悔しい涙なのか、おそらく本人も整理がついていないと思うので、そのままそっとしておくことにした。きっとすぐに、松田くんが賑やかに荷物を届けてくれるだろう。
「失礼します！」
「ちょっと、ずいぶん早いんじゃない？廊下走らないでよ」
「走ってないよ！爆速で歩いてただけ！かいとぉー、大丈夫？まだ調子悪い？」
「ん、、大丈夫、、」
「無理すんなよー！またねー！」
ブンブンと手を振って帰っていく松田くんに手を振る。
「素敵なお友だちがいるね」
「おともだち、」
「先生の目には、とても良いお友だち関係に見えるよ」
「そっか、、友だち、、」
「素敵だね」
「うん、」
結局、松倉くんはもともと体調が悪かったから画面に酔ってしまって、10分ほどしか授業を聞くことはできなかった。気持ちが悪くて泣いてしまって、またベッドに戻ったけど、ホームルームが終わってから友人たちが顔を見せると、顔色は悪かったし、気づいている人がいるかは分からないけど、精一杯の笑顔を作っていた。その後また力尽きたように眠ってしまったので、駐車場にお兄さんの車が見えてから電話をかけた。
「こんにちは。養護教諭の七五三掛です」
『松倉です。いま学校の駐車場にいて』
「はい、こちらから見えているのですが、、すみませんお兄さん、保健室までお迎えお願いできますか？今眠っているので、少しお話しもさせていただきたいです」
『わかりました、すぐに行きます』
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イカ(プロフ) - みくさん» コメントありがとうございます！好きと言っていただけて、嬉しいです。これからも不定期になってしまうかもしれませんが、更新を続けていきたいと思っているので、今後もよろしくお願いします！ (2022年7月15日 6時) (
レス) @page46 id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - このお話、みんなあったかくて大好きです！何回も読み返すぐらいファンなので、更新楽しみにしています！！ (2022年7月15日 5時) (レス) @page46 id: 660cb7e6f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イカ | 作成日時：2022年6月27日 21時
