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「こんにちは。海斗くん、高校入学おめでとう。頑張ってるんだねぇ。今日はね、ちょっと辛そうだから先に点滴して、その後に検査して、先生とお話ししましょう。如恵留くん、時間がかかってしまうけど大丈夫?」
「大丈夫です。1日あいています」
「そっか。よかった。じゃあ、ゆっくり時間をかけてやっていこうね。はい、これが今日の頑張ることです。持っていてね。最初の頑張ることはなんですか?」
阿部先生は、毎回チェックリストを作ってくれて、海斗の不安が少しでも減るようにしてくれている。
「のえると、バイバイ」
「そうだね。看護師さんと一緒に行きましょう。今日はさっくんです」
「かいと〜!よし、行こうか。お荷物はさっくん持ってあげるよ〜」
「海斗、いってらっしゃい。頑張ってね」
その場はプレッシャーもあったのか、ゆっくり立ち上がって、小さい頃からお世話になっている佐久間さんの手を握る。でもすぐに、一時滞在用のベッドがある方から、海斗の泣き叫ぶ声が聞こえてきた。
「海斗、、」
「今日は、調子悪そうだね」
「はい、、昨日から本当に一瞬も離れられなくて」
「まず、心が落ち着くように点滴して、それからだね。採血は今しているから、その結果次第で栄養も入れようね。ちょっと痩せた感じするけど、食べられてない?」
「高校始まってからは、本当に少しづつという感じで、、昨日からお弁当を持たせてるんですけど、学校では口をつけてないです」
「食べられないのはちょっと心配だね。水曜日の絵画のときにも、体重測ろうかな。落ち着くまでは、毎週土曜日来た方がいいかもね」
「わかりました」
「都合大丈夫?」
「土曜日はあけてあるので」
「じゃあ、毎週朝一番で予約入れておくね」
「お願いします」
「如恵留くんはどう?疲れてない?」
「僕は、大丈夫です」
「そっか。よかった。でもね、自分が思ってるより、疲れてるし、不安だと思う。今日は日帰り入院にして、夕方まで海斗くん預かるから、ちょっとリフレッシュしておいで」
「でも、」
「これも練習だよ」
「はい、、お願いします」
診察室を出ると、また遠くから海斗の泣き声が聞こえてきて、何度か深呼吸をして、病院を出た。
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イカ(プロフ) - みくさん» コメントありがとうございます!好きと言っていただけて、嬉しいです。これからも不定期になってしまうかもしれませんが、更新を続けていきたいと思っているので、今後もよろしくお願いします! (2022年7月15日 6時) (レス) @page46 id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - このお話、みんなあったかくて大好きです!何回も読み返すぐらいファンなので、更新楽しみにしています!! (2022年7月15日 5時) (レス) @page46 id: 660cb7e6f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イカ | 作成日時:2022年6月27日 21時