俺の唯一無二の宝物【菅原孝支】

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｢Aー来たべ〜｣


ガラガラとドアを開ける


｢わぁっ！！！｣


｢おわっ！！！｣



ドアを開けた瞬間、目の前にAとたくさんの子ども達がいて驚く


｢びっくり作戦大成功〜！｣

｢引っかかったな！孝支！｣

｢やったー！｣


つぎつぎと声を上げる子どもたちに、にやっと笑って言う


｢やったな〜！ぎゅーしてやる！｣


そう言ってひとりひとりを抱きしめると笑いながら逃げ出そうとする子どもたちをぎゅーする



｢ふふっ｣


耐えきれないように声を出して笑うA



やがて、仕返しが終わり薬の時間になった子どもたちは帰っていった



｢孝支はさすが子どもたちに好かれるよね｣


｢それはAもだろ〜？｣


そうかな、と言って笑うAにそうだべ、と返す



いつも通りに幸せで、それが逆に酷く怖いと思った



また絶対にあの怖い時間が来るんだと



今の幸せの脆さに泣きたくなった

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