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私の手の上に重ねた手に、ぎゅっと力がこもった
苦しませたいわけじゃない。
蓮を不安にさせたくない。
だけど、亮平くんはつらい時ずっと支えてくれてた。
仲良くしないでって言われて、受け入れられるほど簡単な関係じゃ、ないから。
『…私ね、蓮を苦しませたくないの』
そう口を開くと、蓮は静かに私を見つめる
その目から苦しそうな色は無くならない
『蓮といれて私は幸せだけど、蓮が苦しむのは嫌だ』
もし今言ってたように、周りに男の人がいることが蓮を苦しませるのなら、これから先も蓮は苦しむことになる
仕事上、男の人と距離を置くことは無理だから。
亮平くんとだって友達であることは変わらないし。
『もう蓮と離れたくない』
ずっと一緒にいたい。
隣にいるのは蓮じゃないと、嫌。
…だけどきっと、蓮の隣にふさわしい人が他にいる
『蓮、私達わかれ…っ』
�猜未譴進�がいいのかな��
そう続くはずだった言葉は、蓮に口を塞がれたことで消えた
突然後頭部に差し込まれた手で、引き寄せられたまま身動きが取れない
目を閉じるタイミングさえ掴めずに、うっすらと開いたままの視界にぼんやりと蓮の顔が見える
近すぎて、焦点なんて合わないけど。
唇に触れた温もりは、やけに力強くて唇が潰れてしまいそうなくらいだった
言わせたくないんだなって、わかる。
ギュッと痛いぐらい握り締められた手が、熱い。
息が苦しくて、空いた手で蓮の胸を押し返すけど、ガッチリと押さえつけられた後頭部の手の力が強くなる
『ん、んっ…』
力いっぱい蓮の胸を押していると、しばらくしてようやく解放された
息、苦しい。
はぁ、と息を整えていると、蓮が私の頭に手を伸ばす
思わず蓮に視線を合わせると、その表情に息を呑んだ
怒ったような悲しそうな苦しそうな顔。
いろんな感情が混ざったその顔から目をそらせなかった
蓮は少し乱れた私の髪を耳にかけると、小さく口を開いた
目黒「…ぜってー、言うと思った」
『…だって』
目黒「だってじゃねぇ。２度と言うな、そんなこと」
苦しそうな顔で、そういう蓮にどうしたらいいか分からなくて、目頭が熱くなる
だって蓮、苦しそうじゃん。
他にどうしたらいいの。
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pupi(プロフ) - 一気に読ませていただきました！感情移入しまくりました(´；ω；｀) (2020年7月11日 17時) (
レス) id: 019254c1d1 (このIDを非表示/違反報告)
やん(プロフ) - kinakarenさん» コメントありがとうございます！作品から伝えたいことをたくさん受け取ってくださって、すごく嬉しいです…！お読みいただいて、本当にありがとうございました！ (2020年5月27日 11時) (レス) id: d6435a702c (このIDを非表示/違反報告)
やん(プロフ) - あやさん» あやさーーん！！！毎回更新の度にくださるあやさんのコメントが大好きでした！あやさんは私のモチベです！是非これからもよろしくお願いしますー！！ (2020年5月27日 11時) (レス) id: d6435a702c (このIDを非表示/違反報告)
やん(プロフ) - レイさん» コメントありがとうございます！投稿を楽しみにしてくださって嬉しいです…！こちらこそ本当にありがとうございました！！ (2020年5月27日 11時) (レス) id: d6435a702c (このIDを非表示/違反報告)
やん(プロフ) - あおこさん» コメントありがとうございます！！楽しんでいただけて、本当に嬉しいです！！ (2020年5月27日 11時) (レス) id: d6435a702c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やん
| 作成日時：2020年5月12日 20時
