�犖記瓮�ノがモテている。４【黒】

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○Aside



『…元気、かぁ』





朝、起きて見たスマホに来ていたメッセージ





待ちに待ってたはずの蓮の連絡は、そんな簡単な問いかけだった






元気、と言えば元気なんだけど…





体に不調はないし、今日は珍しく休日。




私は元気。






はぁー、と大きなため息を吐いてリビングの机に突っ伏す



頰にあたる机が冷たくて顔をしかめた




じっとメッセージ画面を見つめるけど、当然なにか他のメッセージが浮き出てくるわけでもなく。








『逆に、元気なんですかー…』





なんて呟く声は誰にも届かない




テレビから聞こえてくるワイドショーの笑い声が、妙に耳障りに感じてリモコンで音量を下げた






『元気、なんだろうなぁ』





人気俳優の不倫騒動について議論しているらしいテレビをぼうっと見つめながら、思い出すのは昨日の亮平くんの写真




プールで楽しそうだったし、元気そうだった





本人に聞く必要も、ないか。






きっと、寂しくてしょうがないのは、私だけなんだ






胸がぎゅっと引きつるような感覚がして、ソファーにあったクッションを抱きしめる



苦しさをクッションにぶつけるように、強く抱くけど、そう簡単に胸の痛みは消えてくれない






『…蓮のばーか』





クッションに顔を埋めたまま暴言を吐いてみる




いつもだったらきっと、楽しそうに笑いながら私の頭をわしゃわしゃと撫でてくる蓮はいない




それが無性に寂しかった









《仲睦まじい夫婦だったんですけどねぇ…》









テレビから聞こえてくるその声が、今は胸の痛いところにつき刺さる







『…人の、家庭事情なんて放っておけばいいのに』







そんなこと言っても、それが商売として成り立っているんだからしょうがないってわかってる





だけど、行き場のない不満はこぼれるしかなくて。









�犹筬瓩呂い弔�、いらなくなるんじゃないかな







テレビから逃げるように、スマホを開く





SNSのトピックに上がっているSnow Manの文字に、スクロールの手が止まった





Japan Expo についての話題がずらっと並ぶトレンド欄に、胸の奥が冷えるような感覚がする






どんどん、�猝楾�蓮�瓩�遠くなっていく。








私の努力は表には出ない






そんなことは分かってた。






だけど、�猝楾�蓮�瓩�遠くなって、自分だけが取り残されていく







私は、ここにいてもいいんだろうか。

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