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包み込むように回された、後頭部を支える蓮の手は、大きくて力強い
どうにか逃げようとしても、その手に力が入れられるから動けなかった
『……ん、ん』
ぴったり唇をくっつけたまま、全然離してくれないから抗議するように声を上げるしかなくて
でも、声を上げるたびに後頭部にある蓮の手の力が増す
これ以上深くなるわけでもなく、ただ包み込むように唇をついばむのを繰り返すだけ。
薄らと開けたままの目からは、蓮の表情は見えないけど、�猯イ気覆き瓩辰討いΠ媚廚世韻賄舛錣辰討�る
その証拠に、手首を掴んだままの手の力は全く緩まないし。
ぼうっとする頭で、抵抗するのをやめ、蓮の行為を受け入れる
なんかもう、抵抗するのも辛かった。
すると抵抗しなくなった私に気づいたのか、蓮の唇がゆっくり離れた
ちょっとだけ顔が離れて、蓮の表情が視界に入る
目黒「…嫌じゃ、ねえんだろ」
『いや、だよ』
目黒「俺に嘘通じるなんて思ってないくせに」
そう言って私の涙を手で拭った蓮は、そっと私を抱きしめた
顔に、蓮のTシャツが当たる
どさくさに紛れてそれで涙を拭くと、蓮が小さく笑う声が上から聞こえた
『…離して』
目黒「無理」
『私、離れるって決めたんだって』
目黒「逃げないの、Aじゃん」
そう言って、私の背中を柔く叩く
トントン、という優しい振動に、いつでも逃げられるよ、と言われているような気がした
逃げれるし、振り払える。
それでも離れない理由なんて、ひとつしかない。
だけどそれを認めるのも、これからのことを考えると不安しかなくて、できないのに。
『…一緒にいても苦しいんだよ』
蓮の胸に顔を埋めたまま呟いた台詞は、半分は自分に向けての言葉
ゆらゆらと揺れる自分の軸が、醜くて仕方ない
そんな私の心情を知っているかのように背中を優しくさする蓮は、ゆっくり口を開いた
目黒「一緒にいない方が苦しいって、言ったじゃん」
その言葉に蓮の顔を見上げると、呆れたような困ったような顔で私を見ていた
ぎゅっと腕の力が増して、胸がいっぱいになる
辛くて、嬉しくて、痛くて、満たされて、苦しい。
ガチャガチャした感情が一気に押し寄せてきて、意味もわからない涙が溢れる
『…でも、』
一緒にいた結果が�爐海讚瓩覆鵑世�
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wakachi - 更新お疲れ様です！初めてコメントさせてもらいます！やんさんのお話が大好きで、この作品も1から何度も読み返しては更新されるのが楽しみで楽しみで仕方ないですヽ(´▽｀)/ 新たな展開でハラハラ感ときゅんが止まらないです〜！！次回更新を楽しみにしてます！ (2020年9月15日 23時) (
レス) id: 973838b416 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 楽しみにしてます！！ (2020年9月14日 23時) (レス) id: 110a75f7c9 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 本当に良かったです(≧▽≦)想いあってるのにすれちがってしまう不器用な2人がものすごくもどかしかったです(T_T)前作では苦手だった阿部ちゃんですが、楽屋での彼はめめにさりげなく気づかせてあげてるように感じ、少し変わったのかなぁと嬉しく思いました！！続きも (2020年9月14日 23時) (レス) id: 110a75f7c9 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - ４の移行のお知らせから飛んで来たら５が完全に出来上がっててびっくりしました笑通知が仕事してなかったのか！？と一瞬疑いましたが一気に更新してくださったんですね！！ありがとうございます！！何か進展があるのでは、と期待しながら読ませていただきましたが、 (2020年9月14日 23時) (レス) id: 110a75f7c9 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ - キュンキュンと涙が止まりません。幸せになって欲しいです。楽しみにしてます！ (2020年9月14日 22時) (レス) id: c85239aa9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やん
| 作成日時：2020年9月14日 16時
