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『…別れてるよ、私たちもう終わってるんだよ』
目黒「Aが勝手に言ってるだけでしょ。俺別れねーって言った」
仕事中に仕事場で、何をやってるんだって思うけど、私が蓮から逃げられるはずもなくて。
目黒「待ってるって、言ったじゃん」
取り繕った言葉だけでごまかせるほど、浅い関係じゃなかったから
過ごしてきた時間は確かに繋がりを強くして、絡まって解けない糸みたいになってる。
終わりたくても終われない。
誤魔化したくても、誤魔化せない。
その距離が今は、涙が出るほど苦しかった。
『…ごめん、本当に呼ばれてるから』
目黒「じゃあ、帰り、仕事終わるまで待ってる」
私が仕事中にこういう話をしたくないこともわかってるから、顔色も変えずに蓮はそう言う
…全部、知られてるんだもんな。
蓮に嘘はつけない。
そんなこと、十分すぎるくらいわかってたけど。
『終わった後、用事あるんだ』
目黒「…は、」
険しい顔をした蓮を見つめ返す
これも、本当。嘘じゃない。
だって今朝、亮平くんの家に行く約束したんだもん。
言い訳でも、逃げたわけでもない
目黒「何の用事？」
『亮平くんの家、行くの』
嘘じゃないことを示そうと本当のことを言ったのに、何故か罪悪感を感じてしまう
やましいことなんて何もないのに。
何だか落ち着かなくてモヤモヤしていると、急に腕が引っ張られた
ぐいっと思いっきり腕を引く力に抵抗する暇もないまま、体が前に傾く
え、えっ、
こけないように慌てて足を前に動かすと、必然的に私の腕を引く蓮についていく形になる
混乱しながら目の前を見ても、私の位置からは蓮の背中しか見えなくて、考えが読めない
『、蓮？！』
名前を呼ぶのとほぼ同時に、近くの空き部屋に放りこまれる
バタン、と大きめの音とともに閉まるドアと、背中に感じる冷たい感触、目の前にある蓮の顔
全部が急すぎて、何が起こったのか全くわからなかった
目黒「…なに、他の男んとこ行ってんの？」
『え、』
目黒「そんな簡単に、男の家上がってんの？」
壁についた蓮の手に力が篭るのが視界の端に見える
少しの息遣いが聞こえてくるほどの距離にある蓮の顔は、私の顔を覗き込んでて、近い
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wakachi - 更新お疲れ様です！初めてコメントさせてもらいます！やんさんのお話が大好きで、この作品も1から何度も読み返しては更新されるのが楽しみで楽しみで仕方ないですヽ(´▽｀)/ 新たな展開でハラハラ感ときゅんが止まらないです〜！！次回更新を楽しみにしてます！ (2020年9月15日 23時) (
レス) id: 973838b416 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 楽しみにしてます！！ (2020年9月14日 23時) (レス) id: 110a75f7c9 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 本当に良かったです(≧▽≦)想いあってるのにすれちがってしまう不器用な2人がものすごくもどかしかったです(T_T)前作では苦手だった阿部ちゃんですが、楽屋での彼はめめにさりげなく気づかせてあげてるように感じ、少し変わったのかなぁと嬉しく思いました！！続きも (2020年9月14日 23時) (レス) id: 110a75f7c9 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - ４の移行のお知らせから飛んで来たら５が完全に出来上がっててびっくりしました笑通知が仕事してなかったのか！？と一瞬疑いましたが一気に更新してくださったんですね！！ありがとうございます！！何か進展があるのでは、と期待しながら読ませていただきましたが、 (2020年9月14日 23時) (レス) id: 110a75f7c9 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ - キュンキュンと涙が止まりません。幸せになって欲しいです。楽しみにしてます！ (2020年9月14日 22時) (レス) id: c85239aa9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やん
| 作成日時：2020年9月14日 16時
