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目黒「クマいねーと寝れねぇの?」




囁くようにどこか甘い声でそう言った蓮に、顔がグッと熱を持つ



…ダメだ。



完全に、蓮のペースになっちゃう。






『寝れるよ…!』





ぐいっと蓮の顔を手で押して遠ざける




すると、楽しそうに笑いながらあっさりと私から離れた



助かった…



熱を持った頰を冷やそうと手を当てると、また蓮が楽しそうに笑う





目黒「てかホントに持ってけばいいじゃん。ウチのベッド置いとけば?」




『蓮、クマ気に入ったの?』




目黒「ちげぇし。お前の私物少なすぎんだよ」





そう言ってふにふにと私が腕に抱いているぬいぐるみをつつく蓮



どうして目だけを集中的につつくんだろう…








『これ、辰哉くんがゲーセンで取ってくれたやつだよ?』




目黒「…は?」




『え』





突然、冷えた空気を感じると同時にぬいぐるみを奪われる



びっくりして蓮を見ると、冷たい目でぬいぐるみを睨んでいた




それを持つ手にはやけに力が入っていて、クマに指が食い込んでいる




ぬいぐるみ、睨んでる…?





その光景に思わず吹き出すと、じろりと蓮の視線が私に向く





目黒「ふっかさんとゲーセン行ったの?」




『うん、だいぶ前だけど』




目黒「それを大事にベッドに置いてたの?」




『うん、可愛いでしょ』




 

そう言うと、蓮の視線が鋭くなる



怒ってるなぁ…





目黒「可愛くねぇ」




そう言ってぬいぐるみを元あった箱に入れた蓮は、小物と服を詰めたカバンを手に取った




その表情はずっとムスッとしてる






『蓮ー、怒ってるの?』





部屋から出ようとする蓮の服を摘んで引き留めると、少しだけ振り返った



私を見下ろす蓮はすごく不機嫌で、ほんの少しだけ嬉しくなる




妬いてくれたんだろうなってことはわかるから。








目黒「…他のいるものは俺が買ってくるから、この荷物だけ持って帰るぞ」






仏頂面でそう言うのに思わず笑う。






目黒「何笑ってんだよ」




『別にー』






笑ってる私を見て、口元を緩める蓮



怒ってるように見せても、口が笑ってるから怖くない








目黒「もっとデカいクマ買ってやる」








真剣な声でそう言う蓮が、愛しくて仕方なかった



.








.









.




『何で引越し、今日がよかったの?』





やっと帰ってきた蓮の家





我が家のソファーよりもずっと居心地の良いソファーに体を沈めながら蓮とだらける

.→←引越し



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設定タグ:目黒蓮 , SnowMan , 短編
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のどか(プロフ) - 更新ありがとうございます…!やんさんの物語が1番すきです!! (2020年6月28日 2時) (レス) id: 0db3f9472c (このIDを非表示/違反報告)
まりん - 更新ありがとうございます。楽しみに待っていました!!今後の展開も楽しみにしています。 (2020年6月20日 22時) (レス) id: f071218485 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新お疲れさまぁ!!その後の主人公と目黒くんのお話が読めて嬉しい笑 正直、やんさんのお話が完結してからなんだか寂しかったから、またこうして読めるなんて…!! 次回も楽しみにしてまーす! (2020年5月28日 19時) (レス) id: 8f796692aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やん | 作成日時:2020年5月27日 11時

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