�犖記瓮�ノがモテている。【黒】

あの日の夢 ページ1

○目黒side





別れた日から、毎日のように夢を見る





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「、もう…、蓮とは一緒にいれない…っ」




『は？…出ていけるなら勝手に出てけば？』




「……っ、」






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売り言葉に買い言葉。






何も考えずに出てきた言葉が、深く彼女を傷つけた





あの時の表情が、頭にこびりついてる



.




「っ、ごめん、別れて……」




『……勝手にしろよ』




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いつもそこで目が覚める





頰には決まったように、涙が流れていて、自分の未練がましさに呆れた





『…ダッサ』





ため息を吐きながらそう呟くと、広い部屋にやけに響いた






当然、俺の隣にはあの温もりはない







『もう、２年だぞ…』





言い聞かせるように溢した言葉は、あまり意味をなさなかった






別れた２年前から、一度も会っていない。







コンサート演出や衣装デザインの仕事をする彼女は、デビュー組に関わるので俺と現場がかぶらない





俺が、もっと有名になれば、会う日が来るのかもしれないけど







『会ったところで、だよな…』







許してもらえるなんて、思えない









でももし、もう一度だけ付き合えたら…？







ふと浮かんだ都合の良い考えに、少し笑ってベッドから起き上がる








あいつを手放したのは俺だ






…失ってから気づいても、遅い

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