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◇再会 ページ21

.






一瞬、心臓が止まったような錯覚に陥った。



……いや、錯覚なんかじゃなくて
きっと本当に止まったんだと思う。


ほんの一瞬だけ停止して
それからまた動き始めたあたしの小さな心臓は
今度は、壊れてしまうんじゃないかってくらい


大きく、速く、脈打ち始めた。




「おー。お前いつぶりやねん」


「しぶやーん!俺おらんで寂しかったぁ?」




……まさか、ね。


そんなことあるわけない、よね



目だけは忠義の綺麗な顔に向けているけれど
背後に感じる人の気配に全神経を集中させながら
無意識のうちにギュッとケータイを握り締めた。




「なぁなぁ、この清楚な美人チャンと、
……そこの綺麗な金髪の女の子、誰なん?」


「転校生や。二人とも先週から来てんねん」




信ちゃんの声が遠くに聞こえる。


みんなの声も周りの音も、
全部がくぐもって聞こえて

少し高めの男の子の声だけが
深く大きく、耳の中に残って




……なんで、




なんで?


なんでこんな所に…





「……Aちゃん?」





そんなあたしの様子に気がついたのか
目の前の忠義が眉間にしわを寄せる。





「あ、はじめまして。笠原美雪です」


「よろしくなぁ。俺は……」








.








神様はどうしてこうも

意地悪なんだろう








.









「安田章大いいます」









.









その声を聞いた瞬間、


つうっと一筋


涙が零れ落ちた。







.

◇忘れたいこと→←◇知ってるヤツ



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設定タグ:関ジャニ∞ , 安田章大 , 大倉忠義   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:べに x他1人 | 作成日時:2015年11月27日 21時

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