● 33 ページ33
.
玲「お疲れーっす。あれ、みんなは？」
「玲於やん。みんな今来るよ。ってかテレビどうやった？」
玲「どうもこうもねえよ、主電源入れてなかっただけ。ていうか事件。」
「え、なに。Aちゃんに何かあったとか？」
玲「…バレた、俺達のこと。」
「は？」
玲「あいつが買った雑誌に俺達が載ってて、バレた。」
玲於が来たら聞こうと思ってた事が全部吹っ飛んだ。
家はどんなだったかとか、何話したのかとか。
そんなの全部吹っ飛んで、明日来た時なんて説明しようか、今度はどう隠したらいいか、そんなことばかり考えていた。
けど、それすら吹っ飛ぶことを玲於が言い始めた。
玲「だから、連れてきた。」
「…え？」
玲「俺から説明するより、涼太くんから言うべきだろうし。だから、連れてきた。」
「連れてきたって、どこに？」
玲「ここに。」
「…は？」
玲「もうすぐ終わると思うよ。」
いや、連れてきたってなに？
もうすぐ終わるってなにが？
説明するって、今？
色んな事が頭の中でぐちゃぐちゃになってると、他のメンバーが戻ってきてしまって、玲於は何故か仕切るように、みんなに事情を説明し始めた。
数「ついにバレてもうたか。まあ、時間の問題やとは思ってたけど。」
「ちょ、ちょっと待って。急にそんなん言われても心の準備ができてへんし。」
玲「はは、同じこと言ってる。あ、終わったっぽい。ちょっと連れてくるね。」
焦ってんの俺だけかよ。
龍友くんはまた会えるんや、なんて嬉しそうにしてるし、他のメンバーも楽しみとか、どんな子？とか、なんか楽しそうで。
玲「連れてきたよー。」
『…失礼します。』
龍「おー、久しぶり。でもないわな。いや、てかほんまにAちゃん？」
「…え、」
玲於の後に続いて入ってきた彼女を見て言葉を失った。
それは、昨日までの彼女とはまるで違う。
長くて綺麗な髪は緩く巻かれ、薄くナチュラルにメイクをしている。
白い肌に良く似合う、ピンクのワンピースを着た彼女が、ゆっくりとこちらに近付いてきた。
『初めまして、片寄さんのお宅でお手伝いをしております、青空Aです。』
玲「…おい、片寄黙るな。」
「え？あ…、その。こんにちは。」
『あ、…こんにちは。』
玲「こんにちは、じゃねえよ。…まあ、いいや。涼太くん、話さないと。」
「…ああ、うん。」
全く言葉が出ない。
だって、可愛いすぎんだろ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 151人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えすちゃん(プロフ) - 続きが気になります! (2018年10月16日 23時) (
レス) id: 6b458d06dd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - また更新が再開されるのを楽しみにしています。 (2018年9月15日 21時) (レス) id: 39b5516bcc (このIDを非表示/違反報告)
emry(プロフ) - pomuさん» pomuさん、ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！！これからも頑張りますね♪ (2018年7月24日 14時) (レス) id: ed62ca3d67 (このIDを非表示/違反報告)
pomu(プロフ) - はじめまして！！作品毎日楽しみにしています！ (2018年7月23日 14時) (レス) id: 356e20fead (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：emry | 作成日時：2018年7月10日 1時
