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玲「まじびびった。まさか涼太くんの担当の人だとは思わなかったし。」
『私も驚きましたよ。昨日は本当に、本当にありがとうございました。えっと、お名前は…。』
「ああ、ごめんごめん。ちゃんと紹介するね。まず、青空Aさん。いつもお世話になってる方です。」
玲「佐野玲於です。どーも。」
龍「数原龍友でーす。Aちゃん宜しくな。」
『青空です。いつも片寄さんにお世話になっております。』
もう一度ちゃんとお礼をしたいと思っていた思いがこんな形で通じてしまうとは思っていなかった。
佐野玲於さんって言うんだ。
ところでどうしてこの人達がいるのだろうか。
お友達なんだろうけど、なんだか緊張してしまう。
玲「あ、それより買えました?」
『はい!佐野さんがオススメと言ってくださった物を買いました。』
龍「なあ、テレビ初めて買ったん?」
『はい。初めて買いました。どれにしたらいいのか分からずにいたところ、佐野さんに助けていただいたんです。』
「テレビ買ったんやね。必要ない言うてたのに、どうして?」
『それは、…なんとなく。』
まさか、少しでも相応しい人になる勉強の為になんて言えない。
そんな事を言ったら、絶対引かれる。
惹かれたいのに、引かれたら本末転倒だ。
龍「せやけどテレビ持ってないんやったら納得できるな、涼太の事知らんってことも。」
『どういう意味ですか?』
「ああ、なんでもない!それより、悪いんやけど今日はみんなの分もご飯用意してもらってええ?任せるんで。」
『分かりました。ではお買い物から行ってきますね。』
「お願いします。あ、一人じゃ大変だよね、今日は量も多いし。」
確かに、荷物は多いと思う。
ちょうどいい、もっと聞きたい事がある人がいる。
一度自分の失態を晒した相手ほど、心強いものはない。
『あの、佐野さん。買い物、一緒に来ていただけませんか?』
「…え?」
玲「えっ、俺?まあ、いいっすけど。」
「ちょ、ちょっと待って。俺行くよ?」
『いえ、ちょっとお話したいこともあるので、もし良ければ佐野さんにお願いしたいなと。』
「…そう。」
玲「じゃー…、行きますか。」
『はい。それでは、行ってきます。』
私は彼に相応しい相手になる為に、変わりたい。
今一番頼れるのは、佐野さんだった。
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えすちゃん(プロフ) - 続きが気になります! (2018年10月16日 23時) (レス) id: 6b458d06dd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - また更新が再開されるのを楽しみにしています。 (2018年9月15日 21時) (レス) id: 39b5516bcc (このIDを非表示/違反報告)
emry(プロフ) - pomuさん» pomuさん、ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!!これからも頑張りますね♪ (2018年7月24日 14時) (レス) id: ed62ca3d67 (このIDを非表示/違反報告)
pomu(プロフ) - はじめまして!!作品毎日楽しみにしています! (2018年7月23日 14時) (レス) id: 356e20fead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:emry | 作成日時:2018年7月10日 1時