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一目惚れは信じないし、人はそんなすぐに興味が湧くものでもないと思ってた。
でも、彼女は特別だった。
どんな顔して笑うんだろう。
どんなことで喜ぶんだろう。
何を思って悲しむんだろう。
もっと知りたくなったんだ。
青空Aが、どんな人間なのか。
『じゃあ、これで失礼します。』
「ありがとうございました。帰り、気を付けてくださいね。」
『…失礼します。』
相変わらずな態度だ。
ステージでは何万人からの歓声を浴びることが出来るのに、目の前のたった一人を笑わせることができないなんて、今まで自惚れてたんだなと思わせる。
一度でいいから見てみたい。
彼女が笑う姿を。
「あ、もしもし。片寄ですけど、ちょっと聞きたいことがあって。」
数日後、いつもより遅く彼女に来てもらうことにした。
この前彼女が帰った後、管理者の雨宮さんへ連絡をした。
やってもらえること、そうでないことを教えてもらいたくて。
それは自分のためというより、彼女のことをもっと知るため。
『こんにちは。。青空です。』
「こんにちは。今日も宜しくお願いします。」
『今日は何をしましょうか。』
「まず買い物から行きますか。」
『分かりました。では何を買ってくれば宜しいですか？』
「行ってから決めようかなって。」
『…はい？』
淡々と業務を遂行していた彼女も、俺の言葉に一瞬固まった。
あの日雨宮さんからの答えは、"常識範囲内であれば何でも大丈夫"だった。
どうやら保険を使った仕事だと色々と制限があるらしいが、俺の場合自費でお願いしているから平気とか。
だからもっと距離を縮めたくて、思いついたのが今日の業務フローだ。
「買い物、一緒に行ってもらおうと思って。」
『なぜ、一緒に？』
「あと、食事も一緒に作りたくて。教えてほしいんです、料理。」
『だから、なぜ一緒に？』
「最後に一緒にご飯食べて、今日のお仕事終わりにしてもらおうかなーって、」
『あの！…私の話聞いてますか？』
今までで一番の声量だ。
彼女は俺の言葉を遮って、若干険しい表情でこっちを見た。
怯むな自分。
ちょっと怖いけど、ここは強気にいくんだ。
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えすちゃん(プロフ) - 続きが気になります! (2018年10月16日 23時) (
レス) id: 6b458d06dd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - また更新が再開されるのを楽しみにしています。 (2018年9月15日 21時) (レス) id: 39b5516bcc (このIDを非表示/違反報告)
emry(プロフ) - pomuさん» pomuさん、ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！！これからも頑張りますね♪ (2018年7月24日 14時) (レス) id: ed62ca3d67 (このIDを非表示/違反報告)
pomu(プロフ) - はじめまして！！作品毎日楽しみにしています！ (2018年7月23日 14時) (レス) id: 356e20fead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：emry | 作成日時：2018年7月10日 1時
