日常 ページ40
朝から様々な手続きをして荷物をまとめる。
蘭ちゃんに別れを告げ家へ向かった。
普通に月曜日で平日だったので、道もすいていてすぐに帰って来れた。
１週間ぶりの我が家。自分のベッドで眠れることがこんなにも嬉しいなんて。
窓辺に病院から持ち帰ったお花を置く。どうにかして1日でも長く持たせようと色々試行錯誤中。いっそのことドライフラワーにでもしようかと思ったがそこまでの技術はなかった。
学校は水曜日から通う。今日と明日はとりあえおやすみ。遅れた1週間を取り戻さなくてはいけない。やることはたくさんある。
夜、夕食をとり部屋に戻って机に向かっていると携帯が着信を告げた。名前を見て少しドキッとする。
きちんと話すのは一週間ぶり。
A｢もしもし｣
翔｢もしもし。俺だけど。｣
A｢うん。久しぶり。｣
翔｢退院おめでとう。どう？身体の調子は。｣
A｢元気になったよ。大丈夫。ありがとう。｣
本当は元気じゃない。わかるんだ。少しずつほんとに少しずつだけど自分の身体が動かなくなっていくのが。
翔｢そっか。よかった。学校は水曜から来るんだよね？｣
A｢そう！１週間分の遅れを取り戻さないと。｣
翔｢Aなら大丈夫だよ。わからなかったら聞いて。教えるから。｣
A｢ありがとう。すごい助かる。｣
翔｢じゃあまた水曜日ね。｣
A｢うん。ばいばい。｣
短いながら思いのこもった電話にとても救われた。
続く (更新停止中)
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作者名：爽空 | 作成日時：2017年1月9日 22時
