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数分後、注文したメニューが頼まれて来た
オーナーのおじさんが人懐こそうな顔を浮かべて話しかけて来た
男「こんな時間に珍しいね？今日は遠くから来たの？」
「はい、新幹線に乗って東京まで来たんです。」
男「へぇ〜、見ての通りここら辺は何もないだろう？笑
何か用があってここに来たの？」
「人を探してるんです。
でも、当てが外れちゃって、作戦練り直しです笑」
私とおじさんが会話をしている横で廉は黙々と料理を食べている
男「そうか、それは大変だったね。
まあ、この店は他に客もいないし、ゆっくりしていってよ」
「ありがとうございます。」
おじさんにお礼を言って私も注文したオムライスを食べ始める
デミグラスソースが美味しくてあっという間に平らげた
歩きっぱなしだったからこのカフェで少し休憩してお会計を済ませた
男「頑張ってね！」
「ごちそうさまでした。」
廉「ごちそうさまっす」
そして店を出ようとしたその時だった
「あ、廉。靴紐ほどけてるよ」
私が言ったその一言が
私たちの未来を変えるなんて
言葉を発した時は思いもしなかった
私の言葉を聞いたおじさんが目の前で手に持っていたお金を乗せたトレイを落として
床には小銭が音を立てて散らばった
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2019年3月9日 15時
