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翌日、私たちは朝早くの新幹線で東京に向かった
高校生の私たちにとって子どもだけでこんなに遠出をするのは初めてで少しワクワクした
数時間かけてようやくたどり着いた東京の街
ありえないほどの人の数と忙しなさに2人して開いた口が塞がらない
廉「流石やなぁ東京って」
「人多すぎ」
廉「はぐれんようにな」
そう言われて廉の右手と私の左手が繋がれた
確かにはぐれてしまえば一瞬で迷子になる
まだ冬の寒さが残る気温だったけど、廉の手は温かくてそれだけで安心できた
せっかくだから観光も兼ねて東京を堪能しながら目的の場所を目指す
スマホというハイテクな電子機器のおかげで
目的地に到着するまでにはそう時間はかからなかった
施設で教えられた住所は23区外にあるようで
ローカルな電車に揺られて数十分
大都会東京とはかけ離れたのどかな風景が窓の外に見えてきた
目的地に1番近い駅で降りると
その地は少し寂れた街だった
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2019年3月9日 15時
