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翌日、私も廉も当然のごとくちゃんと眠れなくて目の下にはくっきりとしたクマ
岡崎さんが用意してくれた朝食を頂いて出発した
「すみません、何から何までお世話になりました。」
廉「ありがとうございました。」
岡崎「大したもてなしもできずにすまなかったね。
2人は今日はどこか行くところはあるのかい？」
今日の予定なんてまるっきり決めてない
東京に来た目的は済んだと言えば済んだから別に帰ってもいいわけである
廉「あの、、、母ちゃんの墓参りしてもいいですか？」
廉がそう言うと、岡崎さんも顔を綻ばせて
岡崎「そうだね、恵さんも喜ぶよ。」
と言って場所を教えてくれた
ちゃんとしたお別れは出来なかったけど、せめて少しでも魂が眠る場所へ会いに行ってあげたい
きっと廉もそんな気持ちだったに違いない
途中、花屋さんに寄ってお墓に供える花を買った
昨日に比べると落ち着いたのか廉もいつも通りに思えて
私に心配かけないための空元気だったのかもしれないけど
廉が壊れてしまいそうな儚さや脆さは感じられなかった
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2019年3月9日 15時
