涙雨が止むその日まで、、、3 (ページ32)

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今日は遅いから泊まっていきなさい

そう言ってくれた岡崎さんの心遣いに甘えてその日はお家にお邪魔させてもらうことになった

あの後も廉はしばらく泣き続けていた

泣き止んだ今でもまるで抜け殻かのようだった

予想していなかった結末に私もかける言葉が見つからない

廉を支えるなんて大きなこと言っといて

私は何一つ廉に寄り添えてない

そんな自分にも腹が立った

和室に岡崎さんが布団を敷いてくれてもうあとは寝るだけというとき

「廉？」

廉「ん？」

顔を上げてこっちを見た廉の目は真っ赤に腫れていた

「こんなこと本人に聞くのは違うかもしれないけど、今の私、廉に何してあげられる？
廉の力になりたいと思っても、私馬鹿だからわかんない」

自分に対するやるせなさと廉の気持ちを考えるとこちらまで泣けてきて

勝手に泣きはじめた私を見て廉は驚いていたけど

廉「そんなんええから」

と力なく悲しみを隠すように私にそう告げると背を向けた

「いいわけないでしょ！
もっと私のこと頼って！私はそのためにここにいるの！廉が今思ってる苦しいこと、辛いこと、悲しいこと全部私にぶつけてよ！」