涙雨が止むその日まで、、、3 (ページ4)

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ホテルを出て15分ぐらい歩くと浜辺が見えてきた

廉「なんや真っ暗やな笑」

思ってたより夜の海は暗くて

海の向こうから何かが歩いて来るのではないかと思うほどだった

そのまま2人で浜辺に腰を下ろして、横になった

相変わらず空には星が輝いている

そんな星たちをしばらく無言で眺めた後、

廉が口を開いた

廉「楽しかったな、修学旅行」

「うん」

廉「俺、こんなに楽しいと思ってへんくて。
そもそも、行く気なかったし」

「え？そうなの？」

廉「クラスで1人浮いてんのにこんなん参加したって虚しいだけやし、参加する気なかってん。

正直な、今思えばAが俺の青春守るって言ってくれた時意味わからんかったし、なんやそれって思っててん。
でも、ほんまにそうなったなぁって。

Aのおかげで毎日俺めちゃくちゃ楽しいし、穂花と海人とも仲良くなれたし、ほかのクラスメイトも喋ってくれるようになって、ほんまにAのおかげやねん。」

「そんなことないよ。元々廉は優しくて明るくて面白くて、それなのにみんなが誤解して距離を置いてただけ。
私は廉と仲良くなりたいと思ったから廉をもっと知りたいと思ったから行動しただけだよ」

廉「それに俺やっと決断できた。
俺、東京に行くためのお金もうほとんど貯まってるねん。でも、母親に本当は会うの怖くて、勇気なくて、決めれんかったけど。
Aが応援してくれるからちゃんと会ってこなあかんなって思って。
もし、母ちゃんが俺のことを見捨ててたとしても、その現実を知らんままやったら俺はこの先一生前に進めへん気がするから、、、
だから、次の春休み、東京行ってくるわ」