小さな幸せ 4

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なんか違和感




私「ううん、なんでもない。
早く良くなるといいなと思って」



北「藤ヶ谷、舞台で忙しいからな〜、
気づいてあげてれば、いいけど」



玉「ガヤが気づかないわけないでしょ、
さすがに朝、俺でも顔色悪いって
わかったよ？」





違う……よね



友達が妊娠した時の症状に
にてる気がするんだけど






北「ありがとな！
気、つけて帰れよ」



私「うん」




撮影に戻る間際、裏口まで
見送ってくれた




私「あの……」




やっぱり気になって



メンバーが知らないって事は
彼女がひとりで悩んでたりするのかなって



でも言っていいのかもわからないし、



私が言う事じゃないだろうし……




北「どした？」




言うべきか、言わないべきか、
悩み出した私を不思議そうに見るみっくん




私「藤ヶ谷さんの彼女、大丈夫かなって」



北「心配してんだ(笑)
大丈夫だろ」



私「あの……」



北「ん？ なんだよ(笑)」




キョロキョロ周りを見て、
人がいないのを確認し




私「彼女、赤ちゃんいない？」




こっそり、伝えると




北「……えっ……」




固まるみっくん




北「……ちょっと待って、……えっ？」



私「ごめん、違うならいいの、
ただ具合悪いだけかもしれないし」



北「……いや、わかんねーけど、
そう見えた？」



私「見えた……かな」




考えこんじゃった



言わなきゃ良かったかな




私「余計な事言っちゃったね……」



北「いや、気にして見とくわ」




微笑んだみっくんの顔を見たら
余計な事言ったかもっていう罪悪感が
消えて



すべてうまくいくような気さえしてくる




なんだろ、この安心感






じゃあなって頭ポンポンされたら、



離れがたくなっちゃって、




北「行かないんかい(笑)」




動き出そうとしない私を笑ってる





キョロキョロと周りを確認して
近づくみっくんに




思わず後ずさる……




北「逃げんな、ばか」



私「いや、だって……」




ぐぃっと腕を引っ張られ



軽くハグしてくれる




私「甘々みっくんだ」



北「ふっ、最初だけな(笑)
帰り遅いから
落ちないで寝てろよ？」



私「努力する」



北「無理だな(笑)」




バシッ！




北「いってっ！！笑」

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