そして、あなたに……4

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10万円ランドの視察中




時期も時期だから
沢山の虫に遭遇し




私「いやー！なんか止まった！
取って取って取ってーー！」



矢「あははっ、どこー？
こんなんただの蛾だよ」



私「蛾？ やだ！早く取ってー！」



矢「ちょっと、暴れたら取れないって、
あ、服の中はいっちゃったかも」




嘘でしょ？



きもちわるっ！




矢「じっとして」




……




胸元を軽く引っ張られ、



覗かれる



……なにさせてんだって感じだけど、



虫が……




矢「ごめん、触ります」




え、どこを？



中に手を突っ込まれる




私「ひぇ！」




完全にブラ触ったよね……




矢「……取れたよ」



私「あ、ありがとう」




ほんと、なにさせてんだろ……




矢「Aちゃんてさ、」




なに言われんの？



胸ちっちゃいね……とか？




矢「彼氏いるんだね」



私「へ？」



矢「印ついてる(笑)」




自分の鎖骨を指さす矢野くん




私「あ……」




虫除け……



服の中覗かせるわ

胸触らせるわ

キスマーク見せるわ



これ、矢野くんにとって、最悪じゃん……




私「ごめん、変な事頼んじゃって、
気分悪くしないでね」



矢「なに言ってんの？
俺、ラッキーだと思ってるけど(笑)」



私「ら、ラッキーなわけないじゃん」




肩を掴まれ、顔を覗かれる




矢「ここに、ふたりできた事も
俺には、ラッキー。
でも、彼氏がいる事は、アンラッキー(笑)」




可愛い顔で、そんな事言われても……




私「からかわないで」



矢「ぜんっぜん、からかってない。
うまくいってんの？」



私「うん」



矢「即答かよ(笑)」





私「特に問題なさそうだね、
畑、雑草だけ抜いて帰ろうか」



矢「そうしよ、すごいよね〜ここ雑林だったん
でしょ？土壌から作るなんて、すごいわ」




最初から、関わりたかったって
残念そうに言う矢野くん




私「これから、また一緒に色々作ってこうね？」



矢「うん、もちろん」




ふたりで、もくもくと作業し




矢「よし！帰ろう！
つっかれた〜！！！」



私「よーし！食べるぞー！」



矢「目標変わってるし(笑)」

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