36.体育祭篇 01 ページ36
待ちに待った日がやってきた、とでも言うべきか。
今日は、雄英高校体育祭、当日である。
「どーせてめーらアレだろこいつらだろ！？敵の襲撃を受けたにも拘らず鋼の精神で乗り越えた期待の新星！」
入場すると、大きな歓声と担ぎ上げるようなアナウンス、そして大勢の観客の目が一斉に集まる。
今日はとっつぁんや近藤さんも見に来ると言っていたし、土方さんとの一件もあるし、中途半端な戦いはできない。気持ちが昂り、口角が上がるのを抑えられなかった。
「ヒーロー科！1年！A組だろぉお！？」
「めっちゃ持ち上げられてんな…！なんか緊張すんな…！」
入場しながら、切島くんがそわそわした様子で話しかけてくる。緊張はしないない。ただ__
「ただただアガるわ」
「すっごいわくわくする…」
爆豪くんと私が同時に答える。横を見れば彼はすっごく悪どい笑みを浮かべていた。逮捕しちゃうぞ。
かっちゃん流石だね！と言えば思いっきり頭にげんこつを落とされた。意味がわからない。
他の組が次々と入場し、爆豪くんの舐めてるとしか思えない宣誓のあと、体育祭の説明が行われた。最初は単なる障害物競争らしい。
計11クラスでの総当たりレース、コースはスタジアムの外周4キロ。
ゲートが狭いので人の合間を縫って前へ出る。ふと隣を見ると、轟くんがいた。
「お互い、頑張ろうね」
「……ああ」
開始の合図が、鳴り響いた。
＊
最初の轟くんの後ろ氷漬け作戦で大半が身動きが取れなくなったように感じる。すんでのところで飛び上がり、凍ることは回避できたが轟くんは一位を独走中だ。スピードを上げていくと、前方に大きな影が見えた。
「さあいきなり障害物だ！まずは手始め…第一関門、ロボ・インフェルノ！！」
立ち並ぶのは、入試の時に戦った仮想敵…所謂ロボットだ。ターゲットを捕捉して追いかけてくる仕様のやつだった気がする。たしか。
兎にも角にも数が多すぎて避けて走るのはロスタイムだ。そうしたら＿＿
「1-A松平、爆豪！下がダメなら頭上かよ！クレバー！！」
鉄の塊だ、足場なんていくらでもある。跳躍してロボットの上を飛んで渡っていれば、爆豪くんや瀬呂くん、常闇くんも上がってきた。
もし知らないクラスの人だったら蹴落としてやろうかと思ったが、さすがにクラスメイトにそんなことはしない。
そろそろこのロボットの大群も終わりになるころだろう。さあ、体育祭、楽しくなってきた。
37.体育祭篇 02→←35.負けるな！がんばれ！切島くん！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 241人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ケンタッキー - よろず屋一同モブ扱いwwwwwwwwwwwwwwwww (2017年7月15日 13時) (
レス) id: 14327c620f (このIDを非表示/違反報告)
舞姫(プロフ) - 3話の切島鋭児郎の児が次になっていますよ！！ 分かりにくくてすみません(Ａ;´･ω･)ｱｾｱｾ (2017年5月1日 0時) (レス) id: b16a0cad51 (このIDを非表示/違反報告)
あるふ - 切島wwwwwwwwちょ、面白い過ぎますwwwていうか、銀魂とうまく融合してますね笑ここでもやはり土方さんは不器用ですか笑もう笑いが止まらなかったです。頑張ってください！ (2017年2月4日 3時) (レス) id: 1eb099c57d (このIDを非表示/違反報告)
ナミト(プロフ) - ユリ猫さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2016年7月9日 13時) (レス) id: ade0ad6b75 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ猫(プロフ) - すごく面白いです！！更新頑張って下さい！！ (2016年7月9日 10時) (レス) id: 2d583a6834 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナミト | 作成日時：2016年5月28日 10時
